翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

寒いと何もできない

 新居にエアコンがまだついていない。他の暖房設備を持っていない私は妻と震えながら毎日を過ごしている。
 かなり厚着をしてzoomの打ち合わせにも登場するため、出落ちで笑いをとれる。少し芸人になった気分だ。
 エアコンがつかなかったのは退職金をあてにしていたせいもある。先に元職場から、後から管理していた某銀行から入金する段取りになっていた。元職場からは入金があり、これは引越時と新しいノートパソコンの資金に消えた。
 設置時に現金で渡せなければならないため、その日までに入金がないと詰む。
 ところが、入金がなかった。
 詰んだ。
 「どないなっとんねん」
 電話をかけたところ、まだ先になるという。
 結局、退職金は退職後およそ3週間で入金となることになった。混んでいるというが、何をしているのか。もったいぶっている意味とシステムが分からない。
 しかし、暖房設備が無くて分かったことは寒いと何もできないということである。
 まず布団や風呂から出るのに時間がかかる。
 日中の活動もある程度暖かくなってきてからだ。非常に行動が制限されている。
 ゴリゴリに厚着をしていても、防げないものがあるのだ。
 火曜日の午後にはエアコンがくるから、ようやく人並みの生活が送れるようになる。凍えて遅れた分の活動を取り戻していかなければならない。
 引越は思ったよりもお金がかかった。
 荷物もさっさと片づけて仕事に集中していこう。