早朝、仕事を済ませ、「退勤」と慣れないフリックを入れて仕事場を出る。今はあちこち掛け持ちの身分だ。収入は安定しているが、時間に余裕がない。なんとなく、それが気に入らない。それでもノートパソコンを持ち歩き、書く時間があれば、作家としての生業は成り立つのだから融通はきいていると思う。それでも、面白さは減った気がしている。森井聖大はAIに走り、なんとか鯨は家庭人に収まった。他に語りたい人は何人かいるが、今は端折る。
尖った人間から連絡がくることもなく、儂も日々生きることだけになり、LINEの未読も気がつけば200件を超している。誠にイケてない。
それまでに出来ることはあっただろという反省は積み、またその先も反省している。「これは言っておくべきだったな」というところはある。
言わなきゃ分からないのに人間は。
とはいえ、一回まとめてからにする。時間かけないようにして。
リテイクは結局のところ、お金が出た。
やれということだ。
お金があることは良い。お月見バーガーが一個食べられる。
それならばやるしかない。正直、切られると思っていただけに面食らったところはある。時給に換算すると、とても悲しくなるが時給では考えられない部分もある。
あれこれ考えるのを止めながら西中島南方駅に入ればjazzが流れていた。
jazzなんて行きつけのバーでしか流れることがない。
呼ばれている気がしたものの、今日もまた別の仕事だ。自分でやりたい家のこともある。
結局、儂のような小さな人間は「見ている人は見ている」という評価で動くのだなとも思っている。