文学フリマ東京36報告
随分と更新が遅くなってしまった。
文学フリマ東京後は東京で少し仕事をしていたせいかもしれない。そこに実りはあって、それから随分と仕事に追われていた。いくつかの原稿に詰まっていたところもある。それを昨日解消できた。
一つ終わったところで、昨晩、祖母が亡くなった。今日は友引であるために、お通夜は明日になりそうだ。お陰で今日一日が休みのような状態になったからかもしれない。書く余裕が少しできた。辞めた職場にまだいたら、どうにかして出てこいとか言われて、またキレ散らかしていたことだろう。ベース作りのためとはいえ、ぶっ通しで仕事をしていた私へ祖母から休日を頂いたと思うことにする。
文学フリマ東京36の結果は売上冊数でいくと、見込みの半分もいかなかった。
話し込む友人知人が来るわけでもなく、初めましての人や見本誌を見て飛び込んでくる人もいない、盛況な会場にありながら、孤島にいる気分であった。
思えば売る方が先行して、笑いのある会話をしていなかったようにも思う。最初は立って頑張っていたが、後半は座ったりしながら粘っていた。反省点はいくつかある。だが、結局のところ、もっと分かりやすくすれば良かったのである。売上が増えているところもある。色々が臨機応変にできていなかった。
へばった私は向かい側の犬尾春陽に心配されながら、貰った十万石饅頭で体力を回復していた。
東京は大味になっている感じがした。
下手すれば他の文学フリマのほうが売れるのである。この逆転現象は少し面白い。ならばもう、東京での役割を終えたと考えてもいいのではないか。文学フリマガイドブックや卒塔婆が消えたように。発足したカンメラーのリストにバトンタッチするべき時なのかもしれない。