翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

明けまして2023

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 
 新年早々に勤め先を辞めて、次のステージへの準備に追われている。準備と言うより、もう仕事が始まっている。勤め先へもギリギリまで出勤するので、あと3週間は余裕がない生活になりそうだ。
「開業したものの、暇」
 ということにはならなさそうで、それだけは救いである。
 見知らぬ生活をしていくということは怖くはあるが。
 社会人になってからは新しい場所へというのも中々ない。進学する時のあの期待と不安が混じった感情に近いかなと、思っている。

 フリーランスになるからには自己管理もこれまで以上に必要となる。特に在宅でできる仕事であるために、身なりがだらしなくならないようにと、通勤で歩くということがなくなるから、運動の癖もつけなければならない。
「体調崩して駄目でした」
 では、私を応援してくれた人や元気に送り出してくれた人たちに面目が立たない。
 そんなわけで2023年の目標は多岐に渡る。目標の設定だけでなく、決意表明にもなりそうだ。
 2023年は

・まず勤め先での年収を超えること

・何があっても折れないこと

・設定した生活ルーチンを崩さないこと

・どこかに行くときは何か持って帰ってくる根性

 を中心に活動していく。
 時間を自分で調整できる分、全国の文学フリマに参加できるよう努力もするし、創作もこれまで以上に作品を出せるようにしていく。
 少々でも人に迷惑をかけて退職したのだ。何のために辞めて、新たな生活を得たのか、肝に銘じて楽しくやりたい。

総括2022

 2022年は予想外のことが夏から多く起きた。きっかけはとある御仁の出版募集ツイートから。そこで一念発起して活動した結果がフリーランスへの道となっている。彼の反応がなければ、私は絶望の底でサラリーマン生活を続けていたかもしれない。今年の感謝は今年の内にと思い、手紙をしたためて彼へ送付した。
 さて、今年は「勤め先を辞めることが決定した」ことが一番の自分ニュースである。
 転職先の企業を探していたのも束の間、約束を守らない会社を自分で蹴ったりと、気は強くもっていた。

 しかし、悟る。
 自分はサラリーマンに向いていないのではないか?
 結局のところ、「折れない」と決めて動きが始めたことは良い方向に働いた。結婚の時も思ったが、勢いと自然の成り行きを感じる。こうなることは必然であったというような感覚だ。
 文学フリマ大阪も無事に10周年を終えて、中止も延期もない唯一の文学フリマとして続けられている。
 ところが、世間はきな臭い状況が続いている。
 日本は経済政策がどの政党もスカタンしか出せず、与党たる自民党が辛うじて滅びを先延ばしにしているだけの状態である。それらを変えていくには革命しかないだろうと一部界隈では聞かれるようになったが、この日本でそれを樹立することはできるのか。歴史の転換期を見ている。
 我々は常に歴史の上を歩いているのだが、どうも他人事のように考えがちだ。そんな私は小さく生きていくつもりである。2023年は自営業としての自分を根無し草の状態から、根が張ったところまで持っていくのが目標かなといったところである。

クリスマスイブ2022

 気がつけばこちらの更新は二週間超止まっていた。一応、プライベートと自身の創作活動についてはこちらで記録することにしている。noteは真面目に書きすぎていて、ふざけることが難しくなってしまった。それほど読まれていることはないと思っていても、仕事の話となるとユーモアの挟みどころが難しくなる。

 昨日は妻を連れ出して、結婚記念日にはいつも行く谷町の店へと向かった。ついでの用事も済ませるために日がある内から外に出ると、近所のドミノピザでは戦闘準備に入っていた。列形成のバミを貼りながら、色々検討している姿に少し高揚した。後、ツイートを見ると混乱したドミノが多かったようである。帰宅する際に見た時、近所のドミノは大丈夫そうに見えた。
 用事が予想以上に早く終わり、店が開くまで暖がとれるところとしてドンキに入る。店内は広く、品物も多いし、面白い物があったりするから、時間を潰すにも丁度いい場所だ。
 ドラッグストアより商品の種類が多いのではないかと思う。
 消耗品を買うのにはやはり便利だなと。

 あっという間に時間が過ぎ、予約していた店に入った。
 普段、頼まないものを頼んで食べた。できあがりまでに時間がかかるものを中心に、「いつものピザ」をシーフードにしてみたり、季節限定ものを選んだ。
 お酒は体調が良くなかったのか、三杯で打ち止めとなってしまった。珍しく、ハートランドしか飲んでいない。
 冬のボーナスが入った後だったため、お金も気持ちよく払い。腹ごなしに歩いて帰った。
 妻が頼んだリゾットが予想より多く、
「けっこう食べたねぇ」
 二人で腹を撫でながら家に入った。

あとから効いてくる

 少し前に奮発して作業環境を整えていた。
 ここに来てそれが正解だったと思っている。資料を作ったり、作品を書くにしても、自分が思っていた以上に諸々の仕事がしやすくなっている。できれば引越までしたかったが、そこまでの余裕は懐も時間もなかった。


 去年の今頃には職場復帰せずに独立起業しようとしてプレゼン資料を作っていた。
 ホームページに載せていたものの、時が経つ内に更新をお願いしていた企業が事業を止めてしまったため、ホームページごと闇に消える予定であった。しかし、再奮起した結果、そのプレゼン資料も使いどころがでてきた。一年経っていたからどうかなと思っていたが、その時に頑張っただけあって申し分のない活躍をしてくれた。


 動き始めてから足りないことに気がつくことも多い。
 そのなかでも、過去頑張って作ったものにも救われていることも確かである。
 ここが踏ん張りどころで、また未来に繋がるものを作っていかなければいけない。それは資料や作品だけでないから果てしないことのように思える。ただ今、踏ん張れば今回のようにあとから効いてくることがもっと多くなるに違いない。

ひたすらアウトプット

 もう書くしかない。けっこう書いているつもりだった。それでも、今までの量では少なすぎた。頭の中に浮かんだ文章をどこかへメモすることもなく放棄してしまっていた。今は無料の日記アプリを導入して、そこへ書き込むようにしている。
 人間、いざとなってから本格的に動き出すもので、それなりに動いていたつもりでも足りないことを知ってしまう。ゲームのように分かりやすい数値で自分自身のパラメータを確認できるわけではない。だからこそ、日頃の行いが重要ではあるけれど。
 目の前にあるのは、
・創作千本ノック
・編集千本ノック
・ライター千本ノック
 だ。
 これに事務仕事も絡んでくる。
 忙しい。
 嬉しい。
 暗黒の中でただひたすらぼんやりと手をかき回していた頃とは確実に変わっている。
 何にもならないかもしれないが、一つ一つ完了していくことで道を切り開いていくことは楽しい。自分の道だ。
 勤め先では一分の残業でもブチ殺したくなるものだが、出版のことに関しては帰宅後からの活動であろうが、帰りが終電になろうが何ら苦ではない。腹立つことだってある。上手くいかないことのほうが多い。それでも折れずにいられる。そういう意味ではむいているのだと思う。
 もちろんインプットの時間も少しある。
 何か考えて悩む時間と酒に逃げる時間が減っただけだ。
 早く動いて、まずは私自身を救わなければならない。

文学フリマ東京35報告

 20周年となる文学フリマ
 上住は前回同様、東京に前日入りした。奇しくも35歳になった日である。東京へ出たことによって、誕生日の特別感は薄らいでしまった。宿に着いた時はもう別日程という感覚であった。
 札幌代表と合流して繰り出すは下北沢。下北沢でカレー王と合流し、いつもの面々で飲んだ。馬の肉とクラフトビールを味わった。その後、新宿に移動して瑞田さんと合流、ゴールデン街で大阪事務局スタッフと合流した。
 電気ブランを二杯飲んだところでダウンした私は、予定していた22時になったこともあって帰宿した。
 翌日の文学フリマでは一日イベントスタッフの予定。酔いは覚ましておきたかった。

 翌朝は少しグダグダしながら起床。
 余裕をもって出たつもりだが、思いの外、電車がなかった。これだと丁度、集合時間ぐらいだなという電車に乗ったところで札幌代表と再会。
 流石は20代。終電まで飲んだ上にニンニクまでキメていた。今の私がそこまでしたら翌日は昼間で寝ているだろう。
「臭い、臭い」
 と私はネタにして、途中で飽きてしまったが、彼は最後まで臭かった。

 文学フリマが第二展示場でやるのは数年ぶりである。私にとっては慣れ親しんだ場所だが、どこから入るとか知らないスタッフが多かった。大阪でやるようにするつもりであったけれど、東京スタッフが中心にやる心構えだったようだ。
 それに気がつかず、設営はガッツリ私が指揮を執ってしまった。経験値を積む機会を奪ってしまったことになり、申し訳なく思った。

 出店もしていたため、隙間時間に第一展示場へ移動し、ブースを設営する。
 今回は新刊が二冊。
 一冊は友人が書いたもので、翠嶺クラフティングから出ている。
 もう一冊は私のラブコメ論だ。今回はエッセイを出した。本にしてエッセイを出したのは初だった。
 私が自身のブースに立つことはなかったが、訪れた人が「小説が読みたいです」と仰ってくれたらしい。次回は小説の予定だから安心しておくれ。でも、エッセイも面白いと思うから買っておくれ。
 結果は予想ほど出なかった。見本誌コーナーの復活を望む。

 会期中は第二展示場の本部にほぼいたため、会場の様子ぐらいしか体験できるものはかなかった。人の流れが途切れず、雨も降り始めた時間が遅くて運にも恵まれた。来年の11月は全巻貸切となる。文学フリマも大きくなったものだ。

 次回書く小説はもう決まっていて、現在はプロット制作中。他の企画もあるから、ひょっとするとまた二冊出るかもしれない。今回で大丈夫そうだったから、次は設営と撤収だけ参加して、自分のブースに立つ予定である。

文学フリマ東京35はA-31へ

 今回も翠嶺クラフティングは文学フリマ東京に参加する。上住は一日スタッフをするため、当日ブースにいることはほとんどないが、新刊が二冊出るので立ち寄って欲しい。
 お品書きはWebカタログへ

c.bunfree.net

 エッセイを書いた。
 ラブコメの良し悪しが明確にできる本となっている。誰しもラブコメには一家言ありそうなので、会話のタネにでもなれば。
 小説か詩を本にしてきた私だが、エッセイを刊行するのは初となる。
 是非手に取って感想を聞かせて頂きたい。
 もう一冊は友人が書いた本「自分で出来る神秘体験」。
 実践はおすすめしないとあるが、これを読むだけでも神秘体験とは何かを理解することができる。こちらも買って読んで頂き、私と神秘体験について語り合おう。