20周年となる文学フリマ。
上住は前回同様、東京に前日入りした。奇しくも35歳になった日である。東京へ出たことによって、誕生日の特別感は薄らいでしまった。宿に着いた時はもう別日程という感覚であった。
札幌代表と合流して繰り出すは下北沢。下北沢でカレー王と合流し、いつもの面々で飲んだ。馬の肉とクラフトビールを味わった。その後、新宿に移動して瑞田さんと合流、ゴールデン街で大阪事務局スタッフと合流した。
電気ブランを二杯飲んだところでダウンした私は、予定していた22時になったこともあって帰宿した。
翌日の文学フリマでは一日イベントスタッフの予定。酔いは覚ましておきたかった。
翌朝は少しグダグダしながら起床。
余裕をもって出たつもりだが、思いの外、電車がなかった。これだと丁度、集合時間ぐらいだなという電車に乗ったところで札幌代表と再会。
流石は20代。終電まで飲んだ上にニンニクまでキメていた。今の私がそこまでしたら翌日は昼間で寝ているだろう。
「臭い、臭い」
と私はネタにして、途中で飽きてしまったが、彼は最後まで臭かった。
文学フリマが第二展示場でやるのは数年ぶりである。私にとっては慣れ親しんだ場所だが、どこから入るとか知らないスタッフが多かった。大阪でやるようにするつもりであったけれど、東京スタッフが中心にやる心構えだったようだ。
それに気がつかず、設営はガッツリ私が指揮を執ってしまった。経験値を積む機会を奪ってしまったことになり、申し訳なく思った。
出店もしていたため、隙間時間に第一展示場へ移動し、ブースを設営する。
今回は新刊が二冊。
一冊は友人が書いたもので、翠嶺クラフティングから出ている。
もう一冊は私のラブコメ論だ。今回はエッセイを出した。本にしてエッセイを出したのは初だった。
私が自身のブースに立つことはなかったが、訪れた人が「小説が読みたいです」と仰ってくれたらしい。次回は小説の予定だから安心しておくれ。でも、エッセイも面白いと思うから買っておくれ。
結果は予想ほど出なかった。見本誌コーナーの復活を望む。
会期中は第二展示場の本部にほぼいたため、会場の様子ぐらいしか体験できるものはかなかった。人の流れが途切れず、雨も降り始めた時間が遅くて運にも恵まれた。来年の11月は全巻貸切となる。文学フリマも大きくなったものだ。
次回書く小説はもう決まっていて、現在はプロット制作中。他の企画もあるから、ひょっとするとまた二冊出るかもしれない。今回で大丈夫そうだったから、次は設営と撤収だけ参加して、自分のブースに立つ予定である。