翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

第八回文学フリマ福岡は「えー37」へ

 上住は二年ぶりに文学フリマ福岡に参加する。
 福岡で文芸イベントといえば福岡ポエイチの飲み会後に博多どんたくの若衆に傘をパクられたことを思い出す。あの傘は元気にしているだろうか。
 さて前回は金欠という悲しい状況にあり、また病み上がりということもあって大事をとった。今年は懐はそれほど温かくないものの、行って帰ることはできそうだ。既に荷物も送り、宿も取って、有給も獲得した。
 ブース番号は「えー37」

 出店名が「翠嶺クラフティング」となってから福岡では初参加。ご祝儀がわりにブースを覗いて貰えると嬉しい。
 目玉は福岡では初販売となる「衆妙の門」
 信州小笠原四代を描いた長編である。
 緑色メインの表紙が目印。

 既刊はWebカタログでご紹介。

c.bunfree.net

中途採用の現場から

 勤め先で中途採用も受け持ち、応募してくる人たちを見ながら、自分の転職活動の参考にしている。私自身の転職活動は転職理由である時間外手当ナッシングと勤務時間は改善されたため、年収アップのみとトーンダウンして、まったりしたものだが。


 しかし、採用する側になると例えサラリーマン仕事とはいえ、色々見えてくるものだ。
 特に希望年収が300万円ぐらいだったりすると
「こいつすぐ転職したいほど切羽詰まってんの?」
 とか疑ってしまう。
 職務経歴書には輝かしいことを書いているのに、自分の値段は低く見積もってしまっているのだ。年収の話がしやすくなるようにと設定しているのかもしれないが、それでは次のステップまで進めることは少ないのではないだろうか。せめて前職よりちょい足して自信がありそうなところを見せて欲しい。逆にブラック企業にとっては手頃な人員に見えるだろう。

 それどころか経歴も募集要項にもカスリもしていないのに、ズバンと申し込んでくる面の皮が厚い人もいて、両極端な状態になっている。
 勤め先だけなのかもしれないが、間ぐらいの人の申込は中々来ない。まあ、世の中そんなに楽ではないか。何にでも道があるように、中途採用にもまた道があるのだ。極めようこの力。 

 詳細を書けないために短い記事になるけれど、上司は「転職活動やり方」で転職する側は「中途採用やり方」で相手の手法を取り込んでいくと効率が良くなるかもしれない。

起こると思っていなかったこと

 少し前に勤め先へ労基が入った。複数件の通報があったとのことで、偶然と必然が重なったのかもしれない。その中に私が入っているかどうかはご想像にお任せするとして、その結果、想像していなかったことが起きた。就業規則通りの運用が始まったのである。
 私が在籍している間にこんなことがあろうとは。
 それが普通で当たり前のことではあるが。そこを
「現実問題は」
 でなあなあにしてきた会社なのだ。
 それが徹底して自社の規則、労基法を遵守しようとしている。
 定時でする仕事がしんどい人もいるようだが、順応できる人とできない人とでふるいにかけられるだろう。私は時間がギュッと凝縮されたことでダラダラ時間がなくなり、とても過ごしやすく感じている。転職理由である「朝が早すぎる」が解消されたことで、残りはお賃金アップのみになった。勤め先外での活動時間が増えるから、これも解決できそうではある。
 それもこれも、勤怠時間をしっかり管理していなかったボス様々だ。ホワイト企業化を目指すビッグボスの改革を爆発的に促進しただけでなく、未だバブル期の精神を持っていると内外から言われ続けた勤め先の近代化をも推し進めた。私が尊敬する退職した上司では出来なかったことであろう。
 スカタンボスは普段の仕事では害悪を感じること多々あるものの、思わぬところでファインプレーを出したりするものだ。管理ができない上司よ、ありがとう。お陰で朝の時間を有意義に過ごすことができる。

一月ぶりに

 文学フリマ大阪の準備とその後の処理もあってまるまる一か月更新しなかった。まだ処理は残っているものの、ほぼ日常生活に戻りつつある。前後に夏休みを取ったお陰で急なことに対処できたことも気持ちを楽にする要因となった。年内はあと文学フリマ福岡に出店、東京に出店(誰か立って貰ってスタッフ参加の予定)となっている。イベントで販売することの勘が衰えてきている気がしていて、ネジの巻き直しをはかりたい。
 私生活では勤め先に労基が入ったことで朝の時間が大幅に改善となった。まだ様子見の必要はあるが、家での活動時間が増えることは諸々が捗る。この幸運を活かしていく。
 三ヶ月前に始めたARKは数人と一緒にやっていたものの、ほぼ私が恐竜に餌をあげたり農業やったり環境を維持するだけになっていたため、サーバーを閉鎖した。主になっていた人のお金がかかることだから仕方がない。現場にいた恐竜たちは、引っ越しして私のシングルプレイの仮拠点に集めている。これまで建築をやっていなかったせいで四苦八苦している。
 最近はクリーニング屋に行くことが面倒になってしまい、洗ってシワシワになったワイシャツがたまっている。一着、洗ってもピシッと真っ直ぐにもどるシャツがあるだけにそれを着回している状態だ。クールビズが終わるまでそいつは大活躍するだろう。最先端のアイテムは出不精を加速させてくれる。もう少し涼しくなれば出かけやすくなるのだが。

「仕上がった」話

 3年ぶりぐらいに勤め先へ早く行くのを止めた。前回は定年退職する前のボスが「早く来んな」と行った時だ。この人は労働基準法ギリギリをいく人で、最後まで私に通報まで至る言質をとられなかった。そのスタンスを今も尊敬している。
 今回の理由は時間外手当が出ていないことはもちろん、新しいビッグボスがそんなに早く来ないこともあったからだ。お家で過ごすことが出来ない前任のように、早朝出てくることはなく、お出迎えの儀式は必要なくなったのだ。加えて、7月の人事異動によってオフィスの入口の狭い受付におっさんが5,6人ひしめき合っている状態になっており、馬鹿らしかったこともある。
 直の上司にもうこの時間には来ないことを伝えた。彼も無意味を感じていたから、小言もなかった。
 私は定時になったら、ち回りの戸締まりをしてさっさと帰っている。
 朝も通常出勤となった今はいよいよ基準法内で仕事をするようになったといえよう。ここまでくるのに12年かかった。
 勤め先では定時出勤、定時退社は今でも妬みや恨みの対象である。「何の仕事もない人」と見なされるのだ。ただそれは狭い世界でのこと。そこを気にしてヤフーニュースをタラタラ見て時間を潰しているのは、自分の人生を潰しているのと一緒である。
「飛ばされて環境が変わるのでは?」
 ということもあろう。
 そうなりにくいように、人が面倒くさがる仕事を引き受け、自分の知識として蓄えていく。いつしかノウハウを持っているのは自分だけになる。仕事を握りこむことはなく、飛ばしにくい人間になるのだ。
 こうして勤め先ではクソッタレな存在になったものの、できた時間は無駄にしない。やりたいこととかを現実に進めていくことに使っていく。病気のせいもあったけれど、もう傷のなめ合いであったり、自己を慰めるだけのことにうんざりしてきた。リスクを考えながら勝負に出る時だ。

数年ぶりの熱海

 大学時代の先輩たちに誘われて熱海へ行ってきた。勤め先の人たちも7月下旬から8月中旬にかけてのワンオペを知っているだけに気持ちよく送り出してくれた。数年ぶり二度目の熱海は若者たちでごった返していた。

 泊まった宿は夕食がバイキングで飲み放題がついている。
 ひとっ風呂浴びた私たちはほどほどの飯をつつきつつ、ビルの隙間から見える花火を楽しんだ。着いた当日は花火大会があったのだ。野郎三人だったから直接は見に行かず。
 勉強会等も兼ねていたから、熱海観光はほどほどに温泉、飯、勉強という具合であった。もちろん、雑談もたくさんしたが。
 先輩たちとはもう10年超の付き合いになるが、遠出の旅行は初めてである。
 学生時代は泊まり込みで同人誌を作っていたぐらいだ。
 旅行はそれぞれの基準が垣間見える。そんな発見もあってリフレッシュしてきた。旅行前に新たな課題はできたのだけれど。

 最終日は熱海の地元チェーン店「磯丸」で寿司を食べた。ホテルのバイキングではほぼカピカピになった寿司しか食っていなかっただけに身にしみた。
 たまたま開店時に入り込めたから、列に並ばずに済んだ。

 そして帰阪後は難波のニューミュンヘンへ。
 反省と思い出の振り返りには丁度いい場所。
 明日からは9月。
 やるべきことはたくさんあるので、ヘタレないように元気をつけて乗り切る。今年の目標は栄養ドリンクに頼らずに、その他の方法で過ごすこと。


20数年ぶりの姫路

 日曜日に友人と姫路へ行った。彼とは毎年、旅行に行っていたのだがコロナ禍がきてから3年ほど行っていない。今回はリハビリと称して小旅行に行くこととなった。前日まで気になっていた台風も大きく東に逸れ、傘を持たずに家を出た。
 姫路は小学生の頃、祖父に連れられて行ったことがある。
 カメラを持たされて「好きに撮れ」と言われたことを今でも覚えている。姫路城を撮り、好古園という庭園でも写真を撮った。鯉にハマって写真を撮りまくった記憶がある。
 綺麗になった姫路城は文字通り白鷺城と呼べた。


 曇天だったことが少し残念。

 祖父と訪れた時と同じ構図で一枚撮った。

 好古園の写真は10MBを超えてしまったのでアップを断念。
 昼は近くの食事処で官兵衛そばとビールをキメた。
 遠目の神社にも行く予定であったが、友人の体力に限界が来たため大阪へ戻ることに。小旅行に無理は禁物だ。

 旅の反省はニューミュンヘンで。
 ビアホールは夏の暑さでドロドロになった内臓を浄化してくれる。
 お盆休みのない身ではあれど、お盆休みの人と遊びに行くことは楽しい。夏休みを感じるからだ。