翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

起こると思っていなかったこと

 少し前に勤め先へ労基が入った。複数件の通報があったとのことで、偶然と必然が重なったのかもしれない。その中に私が入っているかどうかはご想像にお任せするとして、その結果、想像していなかったことが起きた。就業規則通りの運用が始まったのである。
 私が在籍している間にこんなことがあろうとは。
 それが普通で当たり前のことではあるが。そこを
「現実問題は」
 でなあなあにしてきた会社なのだ。
 それが徹底して自社の規則、労基法を遵守しようとしている。
 定時でする仕事がしんどい人もいるようだが、順応できる人とできない人とでふるいにかけられるだろう。私は時間がギュッと凝縮されたことでダラダラ時間がなくなり、とても過ごしやすく感じている。転職理由である「朝が早すぎる」が解消されたことで、残りはお賃金アップのみになった。勤め先外での活動時間が増えるから、これも解決できそうではある。
 それもこれも、勤怠時間をしっかり管理していなかったボス様々だ。ホワイト企業化を目指すビッグボスの改革を爆発的に促進しただけでなく、未だバブル期の精神を持っていると内外から言われ続けた勤め先の近代化をも推し進めた。私が尊敬する退職した上司では出来なかったことであろう。
 スカタンボスは普段の仕事では害悪を感じること多々あるものの、思わぬところでファインプレーを出したりするものだ。管理ができない上司よ、ありがとう。お陰で朝の時間を有意義に過ごすことができる。