翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

「何でできないんだ?」という問い

 先週から勤め先では散々で、無茶をやらされるわ、失礼を言われまくるわの踏んだり蹴ったりであった。もちろん、ただで転んで泣き寝入りはしないので、このことは腹に抱えたまま、いつかはきっちり返す。しかし、声を荒げたのはよくなかった。古御門のノリでいくべきであった。我よ、常に冷静であれ。
 その騒動の中で思ったのは「何でできないんだ?」という問いである。
 自分でも自省した時によく使う。人に使われると腹が立つ言葉だ。
 思えば転勤した際にいたボスとは上手くいっていた。そのことを思い出してみると、少し無理があるような仕事があった時、「どうやったらできる?」って聞かれていた。
 何か障害があれば取り除くなり、その無理自体を諦めるなり相談出来ていたのである。相手を見ていて、理解しようという姿勢がなければ出てこない言葉だ。文学フリマでもそうだ。出来ないことがあった時、「こうなったらやりましょう」という流れになる。
「何でできないんだ?」は相手をそもそも見ておらず、理解しようともしていないのである。
 自分に置き換えると、自分自身を見て、理解しようとしていないことになる。
「何でできなかった?」は結果であるから仕方がないとして、これからやろうとする無理に「何でできないんだ?」という問いは愚問なんだなと反面教師として吸収していく。

徐々に体を慣らすべし

 月曜日の夕方に発熱した。
 忙しい日であったから疲れたのかなと思ったが、帰宅してからやる筋トレも思ったように出来ず、食事も箸が進まなかった。妻は様子がおかしいことに気がついたようで、酒を飲んでもいないのに酔っているようで、ちょっと違う状態にみえたという。
 但し、寒気は無かった。
 しんどさが続いたから検温すると37.6℃。
 これはヤバいとなって、ビタミンを倍チャージ、妻が飲んでいるサプリメントまで貰い、あとは水を飲んでひたすら出した。
 翌日は36.6℃。
 落ち着いたかなと勤め先には出勤した。ぶり返す可能性もあり、ゆっくり動くようにはしたけれど、容赦なくこき使われるもので夕方には似たしんどさを体感する。
 帰宅して検温すると37.4℃。
 熱が上がったり下がったりしているからコロナではなさそうだなと思ったが、毎日これはしんどいということで翌日は会社を休んでPCR検査を受けることとし、またビタミン、水分チャージで過ごした。
 検査は初めて行く病院だった。すぐ結果が出るということでそこを選んだ。
 手を差し出して消毒をして貰うのだが、ズボンや時計にまでビシャビシャとかかる。ギャグ漫画の一コマであった。おまけに診察にやってきた先生がピンクの手術着に金髪頭で、中々にインパクトのある御仁であった。
 検査結果は陰性で、朝は36.5℃の平熱だったこともあり、腸炎のお薬を貰って一日安静に過ごした。
 前回のこともあったため、数人に連絡を入れていたのだが、皆から「疲れていたんじゃない」と言われた。
 たまたまではあったものの、予定を詰め込みすぎたのかもしれない。
 体力がついてこられなかったのだろう。何事も急に変えるのはよくないのかもしれない。
 体調を崩したために今週の予定は大幅に狂ってしまった。
 健康の大切さを噛みしめて、徐々に体を慣らしてタフな人間になろうと反省した一週間となった。

落ち着いた日が欲しくなり

 急に火が点いたように色々なことが回り始めた。こちらのキャパを超えたものが流れ込んできてあたふたとしている。身につけなければいけない技術も3つほどあり、こちらに集中する時間も欲しい状態だ。悲しいかなお金になることはない案件だけれども。やっていて無駄にはならないことばかりだ。
 時間の割り当てを考えながらこなしていかなければいけない。少しずつ、一つ一つを実績にして一歩前に出たいところ。
 そんなこんなしていると休職中に片付けをした部屋も汚くなってきたもので、こちらも綺麗にしたくなってくる。
 勤め先では、自分が何をするにも早く完了できるほうだという発見があった。他の企業は分からないが、余所へいく自信もついてくる。
 筋トレも継続できていてイイ毎日を過ごせている。
 ちょっと悲しいことがあったので、今日はお酒を飲むけれど。
 幸いにして友人が遊びに誘ってくれるから、新たな発見にも事欠かず、それを目標に生きることができる。
 機嫌良く妻が歌を歌っているのを聞いていると、もう少し一緒にのんびりしたいなと思うが「貧乏暇なし」。今は手を動かして2人で遠出できるお金を稼ぐのみである。

読書感想文「コメディ・ロンド(加崎湖羽)」

 前回、読んだら書くと言いながらあまり書いていなかった。反省してきっちり書いていくよ。
 第三十四回文学フリマ東京戦利品。
 私のブースから佇まいが見えて、なんとなく面白そうだったので買ってみた。

 一つの学園を舞台に少し不思議なようでそうでない短編集。独特の世界観があったので、もっと読みたいと思った。
 隣にあったもう一冊も買えば良かったなと後悔。どこかの文学フリマでご縁があることを祈ろう。いつも聞く「最新作はどれですか?」を聞かなかったことも買い逃した原因だ。
 思えば会話が少なかった参加であった。この反省は次へ活かす。

第三十四回文学フリマ東京報告

 半年ぶりの東京は前回よりも滞在期間は短く、それだけに予定はタイトになった。
 荷造り等をぎりぎりまでサボっていたため、予定より遅い時間の土曜日に東京入りした。先にホテルへ荷物を預け、大学時代の先輩と池袋で飲んだ。到着時刻が遅れたことで少々怒られもした。
 その後にカレー王、文学フリマ札幌代表と下北沢で合流して町歩きの後に飲んだ。途中、大呂亮さん、瑞田さんも合流。下北沢では合計三軒をハシゴした。

 翌日の文学フリマ東京には設営から参加。
 しかし、駅から遠い宿をとったせいか道を間違えてしまい、時間がかかって別駅に辿り着いてしまった。遅れての設営参加で事務局スタッフなのか、そうではないのかよく分からない人が増えていた。
 予期せぬ重役出勤となったが、入口で憂杞さんに会った。作品を一つ読んでいたので感想を伝えようと思っていたのにすっかり忘れて作業に入った。後で簡単にはお話できたのが幸い。
 一般待機列は会場外へ続くほどの未曾有の長さになり、見ただけでもどえらいことになっていた。これをさばくスタッフも大変だ。検温等々、同じことを何回も言わなければならない。
 ブース設営では色々忘れた物が発覚し、売る力が削がれてしまう。見本誌コーナーがない今は諸々で補わないと辛いところがある。そこで凹んでいても前に進むわけではない。次回への備えと必要なものを考えて反省。
 同じ机には姫乃たまさんがおり、存じ上げなかったが私の周囲で知っている人が多数いて教えて貰った。一日アイドルの隣でぼーっと本を売ることになった。ちーたんやクロフネさんはブースの留守番をやってくれるので、ありがたい存在だ。彼らが来てくれている間に犬尾さんの新刊購入したり、渋澤怜の蛻の殻になったブースを見たりした。
 私はこの日、文学フリマで一番高い買い物をした。
 たたにゃんのブースにあった本である。いくらだったかはまたお会いした時の話題として残そう。丁度、財布にお金もあったことから購入した。夏のボーナスまでは素うどんをすすって過ごさねばならない。
 Twitterで宣伝している時から感じていた熱気は正しく、一般来場者も戻ってきていた。出店者数も増えたことから次回は会場を増やし、ナンバリング表記を変える文学フリマ。次は新刊を持って来ようとカレー王たちと共に夜の品川へ消えた。
 個人的には書き手として話すことが減ったなと思う。
 なんとか清風や名前を言いにくいあの人とか、真面目でありながらもアホみたいなことを話していたあの感じはもうこないのだろうか。
 

第三十四回文学フリマ東京はアー23へ

 翠嶺クラフティングは第三十四回文学フリマ東京に参加する。
 今回は久々にジャンルを純文学に移しての参加。残念ながら新刊は資金不足で断念した。11月の東京には必ず出すので今回の東京に来られる方は応援の言葉でも頂ければと思う。

c.bunfree.net
 前回より発売している「衆妙の門」も持っていくので、まだ手に入れられていない方は是非とも。 先週のワンオペ等で思ったよりギリギリの状態。当日はイベントバフで元気だと思うので、応援に来てね。

電話当番があった頃

 馴染みのお店が閉まっていたから、牛丼屋でお昼を済ませた。時間が思ったより余って、可愛がってくれるおばちゃんの店に顔を出す。ここに来ると色んな食べ物や飲み物を与えられるので、野良猫になった気分になる。
 ふと昨年夏季に私が救急車で運ばれた話になって、そういや私がいない間の勤め先では、余所の部署から「電話当番」という気が狂ったような応援まで必要なほどだったことを思い出した。「電話当番」については復帰してから別部署の人に愚痴られて知ったのだが。いや、どんだけ私に依存していたんだよ。電話ぐらいどうにかせいやと思った。
 それで「皆に迷惑かけただろ」って時々言う人もいるのだが。これが最近、バトルの種にはなっている。
 大多数は「戻ってきて良かった」になっていて、幾分過ごしやすいのと味方は多い。大事なのは普段の行いと突然いなくなる事件だなと思った。
 いや、突然いなくならなくても大切にしてくれる人に誠の感謝だな。