翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

第三十四回文学フリマ東京報告

 半年ぶりの東京は前回よりも滞在期間は短く、それだけに予定はタイトになった。
 荷造り等をぎりぎりまでサボっていたため、予定より遅い時間の土曜日に東京入りした。先にホテルへ荷物を預け、大学時代の先輩と池袋で飲んだ。到着時刻が遅れたことで少々怒られもした。
 その後にカレー王、文学フリマ札幌代表と下北沢で合流して町歩きの後に飲んだ。途中、大呂亮さん、瑞田さんも合流。下北沢では合計三軒をハシゴした。

 翌日の文学フリマ東京には設営から参加。
 しかし、駅から遠い宿をとったせいか道を間違えてしまい、時間がかかって別駅に辿り着いてしまった。遅れての設営参加で事務局スタッフなのか、そうではないのかよく分からない人が増えていた。
 予期せぬ重役出勤となったが、入口で憂杞さんに会った。作品を一つ読んでいたので感想を伝えようと思っていたのにすっかり忘れて作業に入った。後で簡単にはお話できたのが幸い。
 一般待機列は会場外へ続くほどの未曾有の長さになり、見ただけでもどえらいことになっていた。これをさばくスタッフも大変だ。検温等々、同じことを何回も言わなければならない。
 ブース設営では色々忘れた物が発覚し、売る力が削がれてしまう。見本誌コーナーがない今は諸々で補わないと辛いところがある。そこで凹んでいても前に進むわけではない。次回への備えと必要なものを考えて反省。
 同じ机には姫乃たまさんがおり、存じ上げなかったが私の周囲で知っている人が多数いて教えて貰った。一日アイドルの隣でぼーっと本を売ることになった。ちーたんやクロフネさんはブースの留守番をやってくれるので、ありがたい存在だ。彼らが来てくれている間に犬尾さんの新刊購入したり、渋澤怜の蛻の殻になったブースを見たりした。
 私はこの日、文学フリマで一番高い買い物をした。
 たたにゃんのブースにあった本である。いくらだったかはまたお会いした時の話題として残そう。丁度、財布にお金もあったことから購入した。夏のボーナスまでは素うどんをすすって過ごさねばならない。
 Twitterで宣伝している時から感じていた熱気は正しく、一般来場者も戻ってきていた。出店者数も増えたことから次回は会場を増やし、ナンバリング表記を変える文学フリマ。次は新刊を持って来ようとカレー王たちと共に夜の品川へ消えた。
 個人的には書き手として話すことが減ったなと思う。
 なんとか清風や名前を言いにくいあの人とか、真面目でありながらもアホみたいなことを話していたあの感じはもうこないのだろうか。