翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

電話当番があった頃

 馴染みのお店が閉まっていたから、牛丼屋でお昼を済ませた。時間が思ったより余って、可愛がってくれるおばちゃんの店に顔を出す。ここに来ると色んな食べ物や飲み物を与えられるので、野良猫になった気分になる。
 ふと昨年夏季に私が救急車で運ばれた話になって、そういや私がいない間の勤め先では、余所の部署から「電話当番」という気が狂ったような応援まで必要なほどだったことを思い出した。「電話当番」については復帰してから別部署の人に愚痴られて知ったのだが。いや、どんだけ私に依存していたんだよ。電話ぐらいどうにかせいやと思った。
 それで「皆に迷惑かけただろ」って時々言う人もいるのだが。これが最近、バトルの種にはなっている。
 大多数は「戻ってきて良かった」になっていて、幾分過ごしやすいのと味方は多い。大事なのは普段の行いと突然いなくなる事件だなと思った。
 いや、突然いなくならなくても大切にしてくれる人に誠の感謝だな。