大坂文庫

個人作家、上住断靱の活動記録

何をやっているのだろう

 今の勤め先が形あるものを作っている会社ではなく、部署も様々な事務を検討なく放り込んだ場所だけに「ただダラダラと理不尽にお応えして賃金を貰う」ものになっている。昨夏では「支店の棚を作る」作業で社内のおじさんたちが形あるものを作って嬉々としている現場を見た。フラストレーションはそういったところでも溜まっているのかもしれない。
 勤務中にふと思う。

「何をやっているのだろう」

 と。
 時間は有限であるから、勤務中も色々とその後に活かすことをしている。いいことは真似、悪いことは反面教師だ。だから、まだもっているのかもしれない。「ずっとここで過ごす」ことを念頭に働いている職場の人たちが恐らく普通なのだろう。「お前を理解できる人はいない」と言われたことからも、そう思う。
 コンプライアンス遵守を声高に叫びながら、労働基準法を堂々と破る姿勢。法律より、トップのお気持ちが優先される状態。自分がしている仕事以外でも、「この会社は何をやっているのだろう」と思う。そんなことばかりしていたら、いつか報いがくるのに。
 ぐるぐる考えを巡らせて、鬱が再発してしまうのところを防いでいるのは、やることが多いからだ。独立を応援してくれる人や協力してくれる人のお陰で仕事が増えた。多くの人に生かされている。何かしていなければ、とっくにこの世の人ではなくなっていたと思う。毎回、感謝にたどり着きながら、「何をやっているのだろう」は週に一回ぐらいくる。
 我ながらにめんどくさい性格だとは思うだけに、職場で文句を垂れながら、ただ人生を過ごす人たちに少し、憧れる。