大坂文庫

個人作家、上住断靱の活動記録

全知全能

 今週頭に大阪は緊急事態宣言の期間を終了した。週の後半には東京の延長に合わせて自粛期間が延長になったけれど、これで会社でも予定していた時短勤務が終了するかもしれなかった。
「来週からはフルタイムか。しんどいなぁ」
 と思っていたが、時短勤務の延長が決定した。期間としては3月いっぱいだ。
 これはありがたい。
 やりたいことを少しでも進めることができるのはもちろん、気持ちにも余裕ができる。無意味に拘束される時間が一時間でも減ることは精神の余裕にも繋がる。
 今の勤め先では何故かありとあらゆることを「やっているだろう」と決めつけられて、様々なお願いや質問電話が来る。

「知らんがな」と先に言うことが多くなった。先にいた上司達はもう定年退職してしまったが、その人達がつっけんどんだったのも今では分かる。何度もやられてうんざりしていたのだ。
 ただ、私の場合は「先にやっているかどうか確認しませんか?役員さんでも、これ上住君がやってんの?て聞きますよ」とプラスアルファ言っているからまだ親切だと思っている。知っていることがあっても、担当部署に繋げる。何でも請け負っていたら首が回らなくなるからだ。
 勤め先だけかもしれないが、しっかりした人は思ったより少ない。毎年支払っている経費すら把握していないし、調べもしない勤続うん十年の人たち。他諸々でもそういった出来事が多々ある。「事務仕事が全くできない」と診断された私より、やらないのはどうなんだと思うけれど。それぐらい手を抜いたほうが生きて行くには楽なのかもしれない。
「私も体は一つしか無いし、全知全能じゃないですよ」
 中にはごねる人もいて、時々吐く言葉である。
 ……ここまで書いておきながら、電話をかけてきた相手に「私ではない」と言って、すぐに担当部署や担当者を言うから「分からなかったら、取りあえずかけとけ」みたいになっているのかもしれないと気がついた。今度から「えー……あー……」て言うようにしようかな。