翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

第八回文学フリマ福岡報告

 2年ぶりの福岡は人出も戻っていて、やや歩きにくくなっていた。22日土曜日に博多入り。すぐに宿へ向かうが、そこで一つ目のやらかしをする。
 ワクチン接種証明書を忘れたのだ。
 宿の人に聞けば写真でもイイという。写真がくるまではクーポン券はお預けとなった。代金と部屋には通してくれた……。
 幸い、家には妻がいるので写真を送って貰えれば解決する。問題は妻が音やバイブを鳴るようにしていないことだ。いつ気がつくかわからない。
「助けて、妻ピー」
 と結婚して以来初めてピーづけ呼びでLINEを送る。
 部屋で寝転がっていると思ったより早く返信が届いた。無事に写真を手に入れ、クーポン券ももらった。
 飛行機が遅れてお疲れの友人と天神を歩く。イカの姿造りをカメラと腹におさめたかったが、考えることは皆同じらしくどこの店も空いていなかった。仕方なく、すぐ座れるお店に入る。
 そこはまま、当たりであった。
 しかし、最後に行こうと思っていたラーメン屋は予想より閉店が早く、明日もあることからお開きとなった。
 
 翌日は第八回文学フリマ福岡。設営から参加するよい子の私は寝坊することなく、集合場所に着いた。もう少し遠かった気がしたが、それは広島での記憶と混同したようだ。
 福岡は机椅子が最初から設置されている(但し指定通りとは限らない)親切仕様なので準備はスムーズに進んだ。余裕があってトイレに行けたほどだ。お隣さんからはおいしい果汁グミを頂いた。
 開幕は
「いつも読んでいます!」
 という方が来てくれた。衆妙の門を買ってくれ、可愛いお菓子まで頂いた。
 これだけされると来年も来ようと思う単純な人間なので皆さんどんどん来てください。
 知人がブースを訪れて会話をするのも楽しい。
 高校時代のイケメン写真を拝見し、網膜に焼き付けたりした。

 第八回文学フリマ福岡は過去最高の参加人数となっただけあって、初めましての方も本を買っていってくれた。心なしか商品説明の際に手応えがなかったこともあったので、もうちょっと文句を変えたほうがいいかもしれない。
 終幕後は友人らと飲んで、スマホを忘れた。
 たくさんの方の協力で無事に戻ってきたが。
 いつも置くところかリュックに入れておけばいいのに、落ちやすいところに置いていた。
 雨天の天神で店に行くもスマホはなく、中州にでも行こうかと逡巡していたところで、iPadminiがディスコを読み込んだ。因みに他のアプリはスマホに確認メッセを送ってクソの役にも立たなかった。持つべきものはメール確認のアプリである。
 そんなわけで連絡が取れて受け取れたのである。

 しかし、今度は帰宅してからお土産の袋が破れていることに気がついた。
 中に入れてあった財布を紛失した。
 これについては詳細を端折るが無事に回収している。
 来年はブース宣伝もばりばりやって無傷で帰られるようになりたい。