大坂文庫

個人作家、上住断靱の活動記録

読書感想文「ゾラ傑作短篇集 オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家

 Kindleの読み放題で光文社の和訳古典シリーズが読める。普通に買うとまあまあイイお値段だ。紙の書籍でも手触りや紙質はとても気持ちいいものだが、大量に読むには手を伸ばしにくい。青空文庫という選択肢もある。しかし、光文社のこのシリーズが読み放題で読めることは、とても助かるし、いいことだと思っている。私的には良質なものを手軽に読めるからだ。
 今回は読み終えたゾラ短篇集について。
 エミール・ゾラといえば「居酒屋」を知っている人は多いだろう。日本では和訳が少なく、あまり知られていない作家である。私はモーパッサンを読み漁っている内に彼を知ったが、モーパッサンより好きな作家だ。「こんなものを書きたい」「流石ゾラだ」と短篇一つ読み終える度に思う。
 ゾラの短篇集自体、日本にはない。この本自体が手に入れやすいけれど貴重なものだ。
 また、ゾラについては巻末の解説がとても分かり易いので、そちらを読むと彼への理解も深まるだろう。
 私のお薦めは「シャーブル氏の貝」

https://www.amazon.co.jp/dp/B0186S7G0E/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_3fvVDbY38BX2X--

第五回文学フリマ福岡 報告

 2019年10月20日(日)第五回文学フリマ福岡は807人(過去最高)の来場者を迎え、盛況の内に終わった。私も夜行バスで福岡入りし、夜は新幹線で帰阪という宿泊なしの強行軍で参加した。自分にお金をかけることが勿体なくなってきた上、福岡という街は故郷でもあるから、文フリだけのために行っても勿体なくないだろうと思ったこともあった。
 今回の参加以降、文フリ福岡は出店を止めてスタッフとして活動することにしようと考えていた。蓋を開けるまでは。
 ブースに訪れてくれた人たちがそれを許さない。
 見本誌等を見て全巻買いをしてくれた方たち、「これを目当てにきました」と言ってくれる方たち、「次回も参加してください」と言って差入までくださった方、多くの人が嬉しい言葉をかけてくれた。
「そこまで言われたら、次も参加するし、新作を書き上げるしかないやん」
 書き上げるのは私だが、その力を与えてくれているのは間違いなく応援してくれている人がいるお陰である。福岡は生まれ故郷でもあるが、何かしら私に与えてくれる土地らしい。
 懇親会では疲れも出て無様に寝ていたが、ミッションはクリアしたし、無事に帰阪した。
 懇親会まで大阪事務局スタッフとあれこれ言いながら散歩して酒を飲んだのもいい思い出である。
 私はいい友人たちにめぐまれた。あとは何も成していない自分を自分で尻を叩きながら前に進むのみだ。

10月20日は第五回文学フリマ福岡

 来る10月20日(日)第五回文学フリマ福岡に出店する。大坂文庫の出店は五月の文フリ東京以来となる。今年は会場が変わったため、間違いに注意して欲しい。

詳細はこちら
https://bunfree.net/event/fukuoka05/

 大坂文庫はえ-09
 福岡では初出の長編「尾生の信」も持って行くので、まだ手に入れていない人はブースへカモンヌ。因みに今回から印刷所を「しまや出版」さんに変えている。
 Webカタログはこちら
https://c.bunfree.net/c/fukuoka05/!/%E3%81%88/9

 
 最近こちらの更新が止まっていたのはnoteでの反応が嬉しいもので、すっかりそっちのほうに浮気していた。noteは褒めてくれるのだ。「何週間連続おめでとう!」って。単純なことだけれど、それだけでも「書こう」という気が起こるのだから、褒めるという行為が如何に大事なのかよくわかる。

読書感想文「天才はあきらめた」山里亮太

 ずっと前からkindleではオススメ表示となっていた。山里亮太は好きだけれど、芸能人の本を買ったら負けた気がして買っていなかった。そして、彼は結婚、本がますます押されるわけだけれど、ミーハーな気がして、それでも買わなかった。きっかけは本屋での立ち読みで、導入部分で「これは面白いぞ」と思った。そのままレジに走ることはなく、家に帰ってからkindleで購入した。
 彼の失敗もクズっぷりも隠すことなく書いている。
 それでもクヨクヨタイムを減らすことや、はりぼての自信貯金の話を参考にして私はたいへん助けられた。クヨクヨタイムは確かに時間の無駄だ。よく悩む私だが、本当にあの時間だけは無駄だと思う。上手くいく方法を考えるか、取りあえず行動することが大切だ。
 意志が弱いからこそ、行動に繋げる理由を作っていく。逃げの言い訳を作らないなど、彼がここまでこられた要因というのもよく分かる。彼が書いたノートの写真には怒り狂った時の殴り書きもある。「~について考えるのは今日だけだ」とか、負の感情をどうにか自分の燃料にしていく様は、「あーやろうとしてもなかなかできないやつだ」と思ったりした。
 真面目な話ばかりではない。きちんと笑いもとってくる。もっと早く買っておけばよかったと思った一冊だった。読んで終わりではない。最近、旧友たちが不幸に合う中で、より自分の人生を充実させようとしている私には行動の教科書となった。

英訳の話

 ここ最近はnoteかFF14ブログの更新ばかりで創作活動ブログの更新をしていなかった。気が付けばもう77日も経っている。月日が経つのは早いものだ。
 気張って書いているのかといえばそうでもなく、line小説がもうすぐオープンになろうというのに遅々としている。色々ためこんでいるので、先にそれを片付けなければならない。
 そんな中で、まだどうなるか分からないが英訳の話がきた。
 自分が動いていない間に人から話を貰うことは情けなくもあるが、ありがたい。否が応でも創作に戻ることができるからだ。
 もうちょっとすればこっちも更新が頻繁になると思う。

作品準備

 新しい作品に取りかかり、ようやく去年自作した創作ツールを使用している。これを使って書き上げたものはまだゼロで、先日の長編ではもっとシンプルなものだった。徐々に本文に入るまでの手間がかかってきていることは、以前にも書いたけれど、一手間かけることは色々便利だ。頑張った証拠も残るので多少の達成感もある。


 使ったからといって面白くなるかどうかは分からないが、キャラがぶれることなどは防げるだろうなと現段階では思っている。トライ&エラーで改善しながら自分が使いやすいように改良していく予定だ。因みにこのツールは世に出す予定はない。作家個人の便利道具みたいなもので、人それぞれにこんなものはあると思っている。


 文学フリマに参加し始めた頃はホワイトボードにプロットを書いていた。今は某シナリオ講座で学んだものを少し自己流にアレンジして使っている。ホワイトボードはメモ代わりへと変わった。
 そうして書き方が変わることについては成長しているのかなぁとか思いつつも、作品を面白くできるかどうかはまた別問題だから難しいところだ。ただ、つっこみどろこが多かったり、読み返す必要をなくすことはできると思っている。


 何度も読み返しては懊悩する私は、ポンポンと投稿サイトに作品を載せられる人はイイ才能をお持ちだなと羨ましく思っている。
 私は今のところWebに載せているのは完成したものしかない。(一部連載中のもあるけれど)しかし、投稿で人気作品となっても本が売れるわけではなく、難しい世の中だ。色々心配事はあるが、淡々と作品を書き上げ発表していくように自分を追い込んでいる次第だ。今日は準備ができた。それだけでも、自分を褒めなければ折れる弱さで。
 

第二十八回文学フリマ東京 報告

第二十八回文学フリマ東京でチー4「大坂文庫」に足を運んで頂いた方々、その後懇親会で私の相手をしてくださった方々、ありがとうございました。お陰様で連休後半を楽しく過ごすことができました。

今回は前々日入りし、三日間カレー王と飲み歩くという強行軍。初めましての方とも多く会い、色濃い上京旅となった。当日は早起きし、会場入り。着いた時はまだ誰も来ていなかった。浜松町に宿をとっていたから地理的な有利を活かしたわけだ。一番乗りの特典は特にない。ただ気分がいいだけ。
懸念されていた設営もスタッフと設営ボランティアによる力戦で時間までに間に合った。カタログが遅れていたのはご愛敬。
新刊の初長編は無事に印刷できており、鮮やかな赤が私をほっとさせる。
誕生日席は歴史ジャンルの古参で並んでいて、顔見知りばかりであったのが余計な心配(はみ出して来ちゃう人)をしなくて済んだ。開始早々、対岸には列ができて度肝を抜かれた。知り合いが出ている以外はどれだけ有名な人が出ているかチェックしていなかったのだ。文学フリマもそういう所になったのだなぁと思った。
こちら側は通り抜けるゾーンになった。
しかし、ディスプレイは拘ったし、新刊の赤色は目立つのか「見ては貰えた」。忍者歴史小説という謳い文句では刺さる人が少なかったのかなというのが今回の反省だ。
途中、急にダウンするも懇親会では復活。
ブース周りはできなかったが、懇親会で数冊素敵な本を買えたから満足だ。サインまで頂いたものもある。感想はまた時折書く……予定。
因みに、初めて自分の作品をPRした。(目標までもうちょっとだったのもあり)
ほぼ出店者として過ごしたから、久方ぶりに初めましてと名刺を交換した物書きさん達に会えたのは本当に良かったと思う。エネルギーを充填した。体力の方はごっそり削られて、これを半目で書いている。
今日の反省、明日への努力。
ということで次回はもっと楽しむ余裕を持ちたいし、知り合いのとこには挨拶はしたい。他にも色々あるけれども、書き出して次へと繋げよう。