大坂文庫

個人作家、上住断靱の活動記録

第二十七回文学フリマ東京 お品書き

大坂文庫は11月25日(日)11:00~17:00
東京流通センターで開催の第二十七回文学フリマ東京、A-22に出店する。
今回は純文学ジャンルで出店したが、残念ながら新刊は間に合わなかった。長編も編集者から返信が来ず、断念している。早くも春の東京に向けて考えなければならなくなった。
せっかくの純文学ジャンルなので、アンソロジーシリーズ最新の「おおきくなる」を増刷した。まだ手に入れていない方は在庫がある内に購入して欲しい。

c.bunfree.net

神経ツンツン

 急がば回れは正しいらしく、安易に歯医者を変えたおかげでまた歯医者を変えることになった。行った先が下手くそだったからである。
 つい数ヶ月前に治療した三本のうち、最初の一本が酷く痛んだ。
 その痛みたるや今まで経験したことがないもので、あまりの痛みに言葉が出ず、ぼろぼろと涙が出たほどである。因みにこの状態に職場でなった。直ぐさま、職場で新しい歯医者を紹介して貰い、駆け込んだ。
 そこで「神経が生きているか死んでいるか分からないので、麻酔なしでゆっくり削って、神経を確認しますね」と身震いするような言葉を受ける。あのドリルがちょっとでも生きている神経に触れたら、とんでもない痛みが走るにちがいない。しかも今回は初めての歯科医だ。腕に自信はあるだろうが、こっちに確信はない。
 私は目をぎゅっと瞑り、しかし、体に力が入りすぎないように手は開いたままで、削り終えるのを待った。
 結果として、手前の神経は死んでいた。が、奥は生きていて、歯科医が確認のためにツンツンする度に呻かなければならなかった。
 なぜか「おでんツンツン」動画を思い出していた。
 現実逃避ともいえよう。「おでんツンツーン」ならぬ「神経ツンツーン」と頭で思っていると、この状況が少しでも愉快に思えた。
 さて、この歯医者は混んでいて次の予約が中々取れない。そうこうしている内に二本目の歯にも違和感が出てきた。またも麻酔なし治療を受けるのかと思うと、最初から近場を選ばずイイ歯医者にしておけばよかったと嘆息している今である。

第四回文学フリマ福岡 報告

福岡へと向かう車中で下書きを書いている。
謂わばビールのツマミ変わりにしている。職場の数人には九州へ行くと言って、妻にも許しを得た。祖母のところにも行くからだ。
今朝、旦那を見送る老婆を見た。
旦那は振り返らずにずんずん進んでいくが、彼女は彼が曲がり角に消えるまでずっと見送っていた。いい光景だなと朝から気持ちよくなったものである。
さて、私はどうであったか。マンションのエントランスまで妻に見送って貰った。これだけでも充分だ。今朝のことが思い出されて振り返った。妻はまだエントランスの前に立っていた。
曲がり角で振り返ると、手を振ったので、こちらも振り返した。あの夫婦に負けていないなと笑みがこぼれた。
そして、新幹線。思いの外、スーツ姿の男が多い。心なしか動きが硬い。誰も酒を飲みはしない。まだ気が緩んでいないのだ。これはいけない。せっかくの一人旅が堅苦しくなってしまう。新神戸駅を出ると、私は景気よく缶を開けた。すると、あちこちで音が響いた。それで車内の空気は弛緩した。鳥が飛び立つ時の最初の一羽だ。私は最初の一羽になれたのである。
一本飲んだところで足の裏が痒くなった。疲れている時にビールを飲むと現れる症状だ。
ハスキー声の車内販売から買うことを諦め、寝た。勢いあまって博多まで行かないように自分に言い聞かせて。
祖母の家は北九州で小倉で降車だ。文フリ福岡の会場は博多だ。疲れている時はこんな明らかな違いも間違う。何度も小倉で降りるシュミレーションをした。結果、関門海峡のトンネルでいつものように目が覚めて降りられた。九州は大阪ほどのひんやりで、思ったほどの寒さではなかった。随分久しぶりだ。月曜日に有給を取らなかったことを後悔した。
祖母の家では至れり尽くせりで、何だか申し訳なく思った。いつもそうなのだが、今回は特に強く思った。
祖母に「忍嚆矢」と「忍地謡」を渡す。初めて筆名の呼び方を聞かれた。「うわずみだんじん。上本町に住んでいる靱帯を断裂した人って意味やで」というと黙って頷いていた。
翌日の土曜日は祖母とゆっくり過ごした。買い物にも行き、お茶も飲んだ。いつも行く福岡事務局の前日作業には参加しなかった。皆の顔も見たかったが、私の生家と祖母との時間を優先させて貰った。この日は北風が強く、高圧線が線をぶつけあっていた。その音が「B29が来たときのようだ」と祖母は言う。私は黙って頷き、その音に聞き入った。
電子書籍でシベリア抑留の話を書いたと聞いた祖母は自身の戦争体験を語った。
大変であっただろうが、笑い話が多く混じっていて家風を感じる。父方のほうはそうでもなかった。
翌、日曜日は第四回文学フリマ福岡。
今回は抽選も出たので次回は会場が変わるであろうから、最後の天神ビルである。
入場までに11階まで上がるという手間があるにも関わらず多くの人が参加した。そして、大坂文庫にも「これメインできました」という方まで来た。そういった声があるとついつい嬉しくて、頑張り過ぎてしまった。帰りの新幹線ではずっと寝ていたほどだ。
プラリと江戸時代のカメラで撮影する人までやってきて、私のブース周りは退屈しなかった。
段々段ボールがくたびれかけていたところ、懇親会で段々段ボールNEOの存在を知る。東京参加では新規購入する、かもしれない。
www.shimaya.net

今回初参加の人も多く懇親会に参加しており、中にはレア古参の方もいた。
ピッチャーを二杯ほど空けた気がするが、するだけで気のせいだろう。ともあれ、今年は無事に帰阪した。
次回は会場も変わってルイヴィトンの横から入る。
来年はもっとのんびりできるように有給を勝ち取ろうと心に誓った。

第四回文学フリマ福岡 お品書き

大坂文庫は10月28日(日)11時~16時
天神ビル11階 10号会議室にて開催の文学フリマ福岡に参加する。
第一回から参加している唯一の地域で今年も諸事情ありながら出店できたので、人一倍気合が入っている。
大坂文庫は純文学アンソロジー歴史小説の基本的にぼっちサークルだ。
純文学アンソロジーのほうは好評につき既刊はほぼ在庫ゼロ。増刷を求める方はOfuseか歴史小説を買って上住の印刷代を応援して欲しい。勿論、声だけでも大丈夫。頑張って働くから。
今年は えー16 にブースを構え、確か福岡では初だしとなる短編集「忍地謡」も多めに持って行くので是非手にとってもらいたい。
あのググマッツのロゴが目印だ。

どんな作品か読んでみたい。
見本誌コーナーで見つからないかもしれない。目の前では立ち読みし辛い。
そんな方達に向けて、第四回文学フリマ福岡の開催を待たずにフライングで各本に収録の話を一つだけエブリスタで読める。

estar.jp

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それではご都合の会う方は第四回文学フリマ福岡の会場でお会いしましょう。

審神者一周年

刀剣乱舞を始めて一周年が経った。大般若が実装されたらやると言っていて、去年の今頃実装されたから始めた。妻の影響もあるが、知らない世界の扉を開くことはいいことだと思っている。何にでも興味を持ち、聞く。
ゲームを始めていなければ京のかたな展に行くこともなければ、それに纏わる知識が増えることもなかったであろう。
さておき、ゲームでは一周年を祝ってくれて、各キャラをこの画面上に出るよう「近侍(第一部隊隊長)」にすると祝辞をくれる。

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この大般若のために始めたのだ。元の刀が好きでFF11でも強い武器ではないのに、取りに行ったほどである。
キャラたちが述べる祝いの言葉は単に「おめでとう」であったり、「ひよっこ面できねぇな」とか、「着飾れ」と言う台詞もある。
一年経ったんだなぁと感慨深くなった。毎日遊んでいるゲームではないが、なんとなく一つの区切りがついた感じがする。
誕生日設定して、それも祝ってくれたらいいのにな、と少し思った。

Kindle本 「ねこめしや」 大分煉次 著 発売

上住断靱の大学時代からの先輩、大分煉次氏が大坂文庫から短編本を出した。そう、上住にそそのかされて、である。
大分煉次(オーブンレンジ)氏は主にハードボイルドやアクションものを中心に書いていらっしゃるが、「ねこめしや」は化け猫が飛んだり跳ねたりするものの、そういった話ではない。旨い酒と肴、狐狸妖怪が「イイもの」を持ち込む居酒屋の話だ。
本書には「さしみ」と「岩魚酒」を収録。
詳細はここにある。
また、読み放題利用可能なので、秋の夜長に楽しむ一冊として読まれてみてはいかがだろうか。

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https://www.amazon.co.jp/dp/B07J6NG59P/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1539207531&sr=8-4&keywords=%E3%81%AD%E3%81%93%E3%82%81%E3%81%97%E3%82%84&fbclid=IwAR3AmOZWMOnWCp2rMddqr-pXOAdQ3gSZly0SahL4C8arI0bWDOVqc11rW84

出雲冒険記 三日目(最終回)

三日目もゆっくり朝食を摂り、ゆっくり出発した。
友人の気遣いもあるが旅が終わってしまうことの寂しさもあった。
宿の人は景気よく見送ってくれ、車を出雲大社へと進める。
腹痛に悩まされながらも出雲大社までは雨であった。この中をトイレまで走るのかと少し暗い気持ちになったが、到着したところ雨はあがった。どうも歓迎されているらしい、と友人と笑った。
出雲大社のトイレは最先端で、シャワートイレで私がきばっている間もありがたい音を流していた。
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友人は縁結び祈願。
私は軽く祈願した縁結びが成就したので、その御礼に木札を返しにきた。お礼参りをしながら、厚かましくも新しい祈願をし、新しい木札を買った。
参拝中は雨も降らず、気持ちよく回ることができた。

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因幡の白ウサギが並んでいるところもあった。
うさぎ年の私たちには縁深きものでもある。
車に乗った時には再び雨が降り出した。これには何かを感じられずにはいられなかった。

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次に行ったのは「水木しげるロード」である。
数年前、仕事で行ったときはバスの車内から見ただけであった。実際に行ってみると見応えはたっぷりある。
三連休の最後だけあって親子連れで混んでいた。駐車場を見つけるのに30分かかってしまい、予定は崩れた。しかし、想定外のことはつきものだ。私たちは存分に楽しむことにした。
水木しげる記念館の妖怪展示は子供がギャン泣きしていたけれど、出口にあたる下の写真付近では泣き止んでいた。

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トイレ案内も面白かったので、撮った。
この後、お土産物センターによって帰阪するが、そこで雨が降り始める。
別れの涙だ。
「泣かないで」
言いながら出雲を後にした。ここからまた長い運転が始まる。
一回の休憩を挟んで無事に帰阪。文フリ大阪後のリフレッシュとしては十分だろう。
ニューミュンヘンでビールとソーセージをつつきながら、清算と反省会をした。
今回もいい旅であった。妻が勝手を許してくれたこともある。いずれ出雲には妻も連れて行きたいとか、他にも色々思いながら私の夏休みは終わった。

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