翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

第四回福岡ポエイチ参加

毎年、参加するようになった福岡ポエイチhttp://poeiti.yu-nagi.com/に今年は二日連続で参加する。
6月6日(土)と6月7日(日)
二日ともa-08大坂文庫ブースで鎮座予定。
大坂文庫の新刊はないけれど、日表造形社企画詩誌「二日酔いのモナムール」をブースにて販売予定。

中々とんがった面子でとんがった中身となっている。

 

 

 

第二十回文学フリマ東京

5月3日、前日入りで東京に入る。
今回、考えていた事は妥協したくないと、ギリギリまで準備をしていた故に新幹線に間に合うかどうかの時間で出だしからハラハラした。
宿に着けば「日が違う」と言われ、取り直しをする羽目に合い時間がかかった。
なんの因縁か。品川で宿を取るとこうなる。
3月の川崎同様、シングルなのにセミダブルである。お陰で文学フリマ大阪に向けたカタログ打ち合わせにも遅れてしまった。
結果として印刷費が下がり報酬が上がった。といっても、全体的に安くなった。
表紙について私は「まあ、いざとなったら小柳日向にタダで描いて貰いますよ」と言い。「お金を払ってあげてください」と返された。勿論、冗談だ。因みに表紙等の絵について、あまりうるさくした事はない。一定の条件があってそれ以上の仕上がりであった場合、私はそれでOKする。本は総合芸術だという考えの下で。要望を答える事のみに生きている思考を止めた仕事をしている者には辛い相手かもしれない。
渋谷で諸々済ませた後、福岡ポエイチで出す詩集やディスプレイについて等々引っくるめた軽い飲み会に参加すべく新橋に移動する。坂上さんは飯会があるならこっち呼んで悪かったかなと少し思った。
飲み会は東西南北の作家が集まっていたので積もる話があり過ぎた。
先に一名は名言を残して帰阪した。彼の愛する街に帰って行った。
最早、飲み会に参加した連中は大阪軍団である。
頑なに拒否した福岡の某美少女も大阪参加を決定した今であるから断言しよう。あの場に居た人間は大阪軍団に組み込まれてしまったと思え。
解散後は西瓜兄さんとラーメンを啜り、明日の健闘を誓って別れた。
そして飲み会直前に摂取したスーパーウコンがイベント当日の奇跡を呼ぶ事になる!

何度も寝直して6時を過ぎた。
不安が過ぎる。
これまで、電車を間違えたりして遅れることが多かった。
時間の余裕がある内に行こう。そう思った。東京は人が多いし混むから。田舎者と年寄りの思考が混合され、上住をホテルの外へと押し出した。
結果として謀らずとも金沢代表の野望を挫いてしまった。私が一番乗りだった。
この余裕はそう、スーパーウコンのお陰だ!
さて、次に福岡代表がやって来て(流石)。
ぞろぞろその他大勢がやって来た。
設営にしっかり参加し、ブースも設営する。我ながらに参加者の鏡であると思う。
冗談はさておき、今回、クルクル詐欺常習犯の小柳日向をもう有効ではない企画をやろうと言って誘った。結果としてそれは良かったが、彼女を呼ぶ事に際しての懸念は全て現実となった事をここで言っておく。
森井聖大や牟礼鯨が推す美少女だけに男に絡まれるか何かで何かしら泣いてしまうのではないかと思われたが、避けられなかった。正直、女の子が泣くところを見るのは苦手なのでモゾモゾした。追加すれば小柳日向の顔を見るとにやける自分があるから、顔を見て話せず失礼な事をした。純粋であったせいかもしれない。顔を見て話せるのは最初からセクハラするつもりの文学フリマ高田純次である山本清風ぐらいだろう。最後に打上で人気者になる事だ。言えば良かった「犬尾姐さんに色々教えて貰いなさい」。そして彼女は辛かった。まあ、それでも他人事に変わりは無い。個人的には引き籠もりの小柳日向にとっては今回大冒険で良い経験になったと思う。そんな感じ。

そして西瓜兄さんとスーパーウコンを飲んで打上に臨む。
今回は青砥先生のお世話にならなかった(酒の席では)。
飲んで食って騒ぎ、最後は秋山さん達とガイドブックについて話した。あまり関わっていないのに言い過ぎたかもしれない。
あと、「はい」と言ったが全部5つにするより炎上しそうなやつは1つの方が良いかもと考え直すも一構成員に過ぎない私が出ても仕方がなかろうと引っ込む。
打上で印象に残ったのは犬尾さんが連れていた「シ○○○、♂、推定35歳ぐらい」。思い出すだけで笑ってしまう。歴史には残らないが、記憶に残る方かもしれない。

 

第二十回文学フリマ東京 新刊告知と改めて参加宣言

来る5月4日(月)東京流通センターで記念すべき第二十回文学フリマ東京が開催される。
因みに今回から「東京」の文字が入り、百都市構想に向けた意志を窺える。
さて、大坂文庫は今回も大阪軍団を率いてA-03に鎮座する。

c.bunfree.net

eventmesh - 第二十回文学フリマ東京

因みに大阪軍団は希望すれば誰でも軍団に加入可能である。勝手に加えられている場合もある。苦情は一切受け付けない。飲んで騒いで、酒を抜く間に本を売るかイベントを開催する愉快な軍団で理念は個々人で持っている。

さておき、今回はお隣A-04日表造形社と合体配置だ。

eventmesh.net


森井聖大の著作が現実になったわけである。しかし、彼は東京に来ない。彼が涙するところを見られずに少し残念でもある。

東京開催二十回を祝して大坂文庫の新刊は初が目白押し。
惜しむらくは初長編作が落ちてしまった事か。

まずは最早、恒例となった小説アンソロジー第四弾「だが、なんのために?」
テーマ「懊悩」
Twitter、ブログ、Facebookでの公募から参加を表明した十人の作家が力作を書いている。
装幀は「おとニート」の表紙も描いた小柳日向。
中身だけで無く、外見も所有したくなる芸術性の高い一冊。

以下、参加作家掲載順

テーマ掌編 幸せにしてあげましょう     上住断靭
ザクラ                 猿川西瓜   
Zombitch!!!!!──                山本清風   
小説 日本昔ばなし             ふかやねぎ  
後輩書記とセンパイ会計、無念の骸骨に挑む   青砥十
万華鏡                  小柳日向
薄荷党日記                泉由良
だが、なんのために?           上住断靭 
虹は心を見抜けない             稲荷古丹
坂上悠緋の描いた懊悩というなにか      坂上悠緋  
若き物書きの悩み              蟹川弘明
 
編集後記
あとがきと著者紹介

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続いては初共著「めんたいたこやき」通称めんたこ。
なんか無駄にテンションが高いときに提案した企画であったが為に某事情により倒れるかと思われたが、ダメ元で打診したところ、快諾して頂いたすれ違いラブコメ。大阪と福岡を舞台にし、観光したくなるような……展開になっている。どちらがどっちを書いたか考えるのも楽しいかもしれない。
表紙のたこやきが私に似ているという噂があるのでブースに来て確認して欲しいと思う。

1と称してるからには2もある……と思う。

あらすじ
大阪の派遣会社に勤める詩(28歳独身)はかつて福岡に教師として勤めていた。そして、数年が経ち、恋する気持ちを思い出した詩は福岡に残してきた恋人に会うために単身福岡へと赴く。
一方、大学受験に失敗した村田は、高校時代禁断の恋に焦がれた女性を追いかけるべく、夜行バスに飛び乗り大阪へ向かった。かつての恋人は村田のことを憶えているのだろうか……。
思い思いの気持ちを土地に馳せて、めんたいことたこ焼きを頬張り、本当に二人が求めたものは何だったのか……。そうして二人は何を得るのか……。
すれ違いラブコメディ
二人に待ち受ける衝撃の結末とは!?
大坂文庫代表上住断靱と、日表造形社代表小柳日向による、初コラボレーション作品。

 

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寄稿作品新刊
今回は歴史小説アンソロジー「ありえない歴史教科書 日本史D」に石川五右衛門を主人公にした短編コメディを寄稿。
タイトルは「褌我来也」(ふんどしよりわれきたるなり)
D-02
で手に入れられる。
Twitterには広報アカウントもあり、フローチャートもあって楽しい。

第二十回文フリ東京で初めての

5月4日(月)

東京流通センターで開催の第二十回文学フリマ東京に大坂文庫は参加する。

今回は、ジャンルを純文学に戻し、久しぶりに階下へと陣取った。

場所はA-03。

前回がアー03だったので03という数字は大坂文庫にとって縁が深いものなのかもしれない。最大手のターリー屋に行きやすい位置にあるので、カレーを買いに行くついでに立ち寄って欲しい。

 

さて、いつもは参加宣言のみだが今回は初づくし、今日はその内の一つを公表しようと思う。

今回、大坂文庫は初めて合体配置をする。

初参加の日表造形社(ひなたぞうけいしゃ)Aー04と隣接している。

某氏の小説が半分本当になったかたちとなる。

そう、文学フリマ東京は二十回目にしてあの御仁が生身で初参加するのだ。

日表造形社代表のその理念とご尊顔は会場でしか確認出来ない。

座っていると思っていたら立っている私の身長を確認する醍醐味も会場でしか味わえない。

さあ、5月4日に東京流通センターへ足を運ぼう。

だが、なんのために?表紙発表

五月文学フリマ東京で発売予定のアンソロジー第三弾「だが、なんのために?」

(テーマ「懊悩」)

の表紙が出来上がったのでここに発表する。

中の作品名と作家発表は後日する。
中身の自信は勿論ある。しかし、本を「総合芸術」と考える私は表紙にも力を入れる。中身と相まってその読後感は深くなる。故に今回は表紙だけ紹介する。

決して睡魔に負けたとか、何かムラムラするとかそんなことはない。やっつけ仕事ではない。その証拠に、見ろ。表紙はこんなに美しい。

装丁画は(DH)小柳日向

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そしてMになる。

どうしてこうなってしまったのか。
振り返っても積み重ねてきた業によりそれは深まっている。
確かに私はSだった。
それはもうずっとそうだし、これからも変わらないなんて勝手な自身を己に持っていた。
気がつかないのではない。
気がつかないフリをしていた。
ネクタイを締める時にわかっていた。身を締めるキツさに気がつくべきだったのだ。
我が贅肉は現世にある私の面積を広げ、ワンサイズ大きくなっていた。
S→M
シャツの第一ボタンが閉じられない。
ズボンがきつい。
故に私は本日より糖質ダイエットを始める。

突撃!フーターズ!!

昨年、第十九回文学フリマ開始直前三時間前に失恋した私はそれを洗い流していなかった。
言うなれば我々はフラれた同士であったのだ。

フラれトリオだ。
ヘラヘラと笑っている場合ではない。これは怒るべき事である。
回春しなければならない。
失われた青春を取り戻すべく十万ボルトの衝撃が必要だった。

季節柄うるうるしているわけではない。
心を洗わなければならない、花粉で痒い目を洗わなければならない、鬱屈した気分をその谷間に放るべく我々はフーターズに乗り 込んだ。日本に四軒しかない。大阪では唯一一軒のそこへである。
婚活サクラ馬鹿女や過去を反省しない馬鹿女をディスって次へ行く儀式が必要だったのだ。
思い出というそんなもの何の価値もないと洗い流す事が男にとっては重要なのだ。
飲んで踊って全てを忘れた。
我らを振った女が馬鹿なのだ。
揺れる馬鹿を見て、そう馬鹿野郎は思った。
また次へ行こう。

全て煙で消した。
それが青春で、過去の女に最も気楽な道である。