翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

第四回文学フリマ福岡 お品書き

大坂文庫は10月28日(日)11時~16時
天神ビル11階 10号会議室にて開催の文学フリマ福岡に参加する。
第一回から参加している唯一の地域で今年も諸事情ありながら出店できたので、人一倍気合が入っている。
大坂文庫は純文学アンソロジー歴史小説の基本的にぼっちサークルだ。
純文学アンソロジーのほうは好評につき既刊はほぼ在庫ゼロ。増刷を求める方はOfuseか歴史小説を買って上住の印刷代を応援して欲しい。勿論、声だけでも大丈夫。頑張って働くから。
今年は えー16 にブースを構え、確か福岡では初だしとなる短編集「忍地謡」も多めに持って行くので是非手にとってもらいたい。
あのググマッツのロゴが目印だ。

どんな作品か読んでみたい。
見本誌コーナーで見つからないかもしれない。目の前では立ち読みし辛い。
そんな方達に向けて、第四回文学フリマ福岡の開催を待たずにフライングで各本に収録の話を一つだけエブリスタで読める。

estar.jp

estar.jp


それではご都合の会う方は第四回文学フリマ福岡の会場でお会いしましょう。

審神者一周年

刀剣乱舞を始めて一周年が経った。大般若が実装されたらやると言っていて、去年の今頃実装されたから始めた。妻の影響もあるが、知らない世界の扉を開くことはいいことだと思っている。何にでも興味を持ち、聞く。
ゲームを始めていなければ京のかたな展に行くこともなければ、それに纏わる知識が増えることもなかったであろう。
さておき、ゲームでは一周年を祝ってくれて、各キャラをこの画面上に出るよう「近侍(第一部隊隊長)」にすると祝辞をくれる。

f:id:duwazumi:20181020192444p:plain

f:id:duwazumi:20181020192812p:plain

f:id:duwazumi:20181020192834p:plain
この大般若のために始めたのだ。元の刀が好きでFF11でも強い武器ではないのに、取りに行ったほどである。
キャラたちが述べる祝いの言葉は単に「おめでとう」であったり、「ひよっこ面できねぇな」とか、「着飾れ」と言う台詞もある。
一年経ったんだなぁと感慨深くなった。毎日遊んでいるゲームではないが、なんとなく一つの区切りがついた感じがする。
誕生日設定して、それも祝ってくれたらいいのにな、と少し思った。

Kindle本 「ねこめしや」 大分煉次 著 発売

上住断靱の大学時代からの先輩、大分煉次氏が大坂文庫から短編本を出した。そう、上住にそそのかされて、である。
大分煉次(オーブンレンジ)氏は主にハードボイルドやアクションものを中心に書いていらっしゃるが、「ねこめしや」は化け猫が飛んだり跳ねたりするものの、そういった話ではない。旨い酒と肴、狐狸妖怪が「イイもの」を持ち込む居酒屋の話だ。
本書には「さしみ」と「岩魚酒」を収録。
詳細はここにある。
また、読み放題利用可能なので、秋の夜長に楽しむ一冊として読まれてみてはいかがだろうか。

f:id:duwazumi:20181017223140j:plain

https://www.amazon.co.jp/dp/B07J6NG59P/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1539207531&sr=8-4&keywords=%E3%81%AD%E3%81%93%E3%82%81%E3%81%97%E3%82%84&fbclid=IwAR3AmOZWMOnWCp2rMddqr-pXOAdQ3gSZly0SahL4C8arI0bWDOVqc11rW84

出雲冒険記 三日目(最終回)

三日目もゆっくり朝食を摂り、ゆっくり出発した。
友人の気遣いもあるが旅が終わってしまうことの寂しさもあった。
宿の人は景気よく見送ってくれ、車を出雲大社へと進める。
腹痛に悩まされながらも出雲大社までは雨であった。この中をトイレまで走るのかと少し暗い気持ちになったが、到着したところ雨はあがった。どうも歓迎されているらしい、と友人と笑った。
出雲大社のトイレは最先端で、シャワートイレで私がきばっている間もありがたい音を流していた。
f:id:duwazumi:20181014233353j:plain
友人は縁結び祈願。
私は軽く祈願した縁結びが成就したので、その御礼に木札を返しにきた。お礼参りをしながら、厚かましくも新しい祈願をし、新しい木札を買った。
参拝中は雨も降らず、気持ちよく回ることができた。

f:id:duwazumi:20181014233948j:plain
因幡の白ウサギが並んでいるところもあった。
うさぎ年の私たちには縁深きものでもある。
車に乗った時には再び雨が降り出した。これには何かを感じられずにはいられなかった。

f:id:duwazumi:20181014234149j:plain
次に行ったのは「水木しげるロード」である。
数年前、仕事で行ったときはバスの車内から見ただけであった。実際に行ってみると見応えはたっぷりある。
三連休の最後だけあって親子連れで混んでいた。駐車場を見つけるのに30分かかってしまい、予定は崩れた。しかし、想定外のことはつきものだ。私たちは存分に楽しむことにした。
水木しげる記念館の妖怪展示は子供がギャン泣きしていたけれど、出口にあたる下の写真付近では泣き止んでいた。

f:id:duwazumi:20181014234345j:plain

f:id:duwazumi:20181014234649j:plain
トイレ案内も面白かったので、撮った。
この後、お土産物センターによって帰阪するが、そこで雨が降り始める。
別れの涙だ。
「泣かないで」
言いながら出雲を後にした。ここからまた長い運転が始まる。
一回の休憩を挟んで無事に帰阪。文フリ大阪後のリフレッシュとしては十分だろう。
ニューミュンヘンでビールとソーセージをつつきながら、清算と反省会をした。
今回もいい旅であった。妻が勝手を許してくれたこともある。いずれ出雲には妻も連れて行きたいとか、他にも色々思いながら私の夏休みは終わった。

f:id:duwazumi:20181014235248j:plain



住み慣れた町を離れて

もう九年ほど前になる。地元伊賀を出て、大阪は上本町で独り暮らしを始めた。
この頃、横文字のペンネームを名乗っていた私だが、ある人気声優グループ名を被ったことにより、変更を余儀なくされる。
あれこれと考えた末に横文字をやめ、今日まで気に入っているものに変えた。
「上住断靱」は上本町に住んでいる靱帯を断裂した人という意味だが、この時、上本町に出てきていなかったら、もっと違うペンネームになっていたかもしれない。
その後は谷町を五丁目に行ったり、七丁目に行ったりと近隣引越をした。
「谷六断靱」と茶化す友人もいたほどである。
しかし、今回、手狭な上に家賃は高く、我が薄給ではこの界隈で広い家に住めぬことから、上本町近辺から離れることになった。
織田作之助とも縁深い、この地域を離れることは些か淋しくはあったものの、出世して戻ってこれるように頑張ろうと意気込んでいる次第だ。
妻などは東京から大阪に来た。
私なぞ二駅離れた地域に引越しただけである。項垂れてはいられない。大阪は狭いところで、少し外れただけでディープな場所になったりするから油断ならない。
しかし、新居は割と広く、作業部屋と寝室が完全に分かれたことで何かと捗っているのは事実である。

出雲冒険記3 二日目

二日目。朝食はバイキングだ。毎度ながら皿いっぱいまで入れられない性分である。
そもそも毎朝食べていないので、旅行ならではの行為といえよう。あまり食べられないが楽しみの一つだ。
食べてからは部屋でひとしきり休む。
もう十年以上付き合いのある男二人旅で、体力を優先することが多くなった。
因みに予定では萩に行き、金子みすゞ記念館を訪問するはずだったが、宿から片道五時間とかなりハードだったので断念した。
この日は石見銀山と島根海洋館に行くことになった。

f:id:duwazumi:20180925220405j:plain
到着するなり、老婆が二時間半かかるガイド付きを案内しようとする。
我々の行程にそんな余裕はなく、断ってバスで移動した先を自転車で20分ほどこいで坑道に入った。
この自転車道、「ゆるやかな上り坂」と聞いたので、200円をけちって電動アシストにせず、普通の自転車で行った。結果、汗だくのへとへとになり、友人から叱られる始末。しかし、坑道が涼しいこともあって、汗はひっこんだ。

f:id:duwazumi:20180925220715j:plain
ここは明治以降に拡張したらしく、広くなっている。
江戸時代はこれぐらいの狭さで先は危険なので見るだけとなった。

f:id:duwazumi:20180925220824j:plain
こんなところに蝋燭片手に行くとは中々勇気がいることだと思うのは私だけだろうか。

さて、もう一つ石見銀山には見所がある。
毛利と尼子が石見銀山をめぐって死闘を繰り広げた山吹城だ。

f:id:duwazumi:20180925220959j:plain
しかし、山吹城は物見遊山には入れない現状であった。

f:id:duwazumi:20180925221056j:plain
流石に軽装でこの道を行くのは憚られ、城からは石見銀山の全てが見渡せるであろうことを思いながら、本丸付近を撮影して自転車にまたがった。

f:id:duwazumi:20180925221238j:plain
この後、島根海洋館に行き、存分に癒やされたのだが、あまり写真を撮っていなかった。「どこにでもある水族館でしょ」と思いながら言ったけれど、思いの外楽しめた。アルビノのナマコ写真はTwitterにあげた。

出雲冒険記2 一日目

今回は初の往復長距離運転に挑戦した。
以前、第一回文学フリマ金沢の合宿に参加するために車で参加した時は片道だった。それ以降の運転も交代で、ずっと私が運転することは初めてだ。
とはいっても、日頃の仕事で運転しているから不慣れではない。レンタカーでは仕事のオンボロより、いい車に乗れるので気持ちがいい。
箕面で友人を拾い、まずは鳥取砂丘を目指した。
鳥取砂丘では運良く雨があがり、少し風がふく中を歩いた。
f:id:duwazumi:20180922164615j:plain
f:id:duwazumi:20180922164647j:plain
人が点のように見える。距離があるのは分かっていたが、砂に足をとられ、思ったより汗だくになった。
f:id:duwazumi:20180922164913j:plain
苦労して見る景色は美しい。皆、無言で見ていた。

友人が砂の美術館も見たいということで訪問。なかなかの大作が並んでいた。
f:id:duwazumi:20180922165110j:plain
f:id:duwazumi:20180922165136j:plain
昼は松江城に向かう途中のサービスエリアで大山ラーメンを食べたが、店内にハエが飛び交い、二人で顔をしかめて早々に席を立った。
松江城では生憎の大雨が待っていた。
f:id:duwazumi:20180922165340j:plain
f:id:duwazumi:20180922165455j:plain
天守見学のために券を買うのにひと騒動あった。
券売機でおばはんが奇行にはしった。仕方なく窓口に並んだが、阪急公社のガイドが割り込んで、九人ぐらいのチケットを買った。すぐに終わるならいいものの、それがまた遅い。
私は友人に一連の話で悪態をつきながら、松江城天守の階段を上った。いつか信州で聞いたミニスカートのエピソードを思い出しながら。
途中、なぜか顔はめの板があり、雨でやけくそになっていた二人ははまっておいた。f:id:duwazumi:20180922170122j:plain
続いては小泉八雲記念館へと向かった。ここで雨足は弱まっていた。私たちが入った時は人が少なく、落ち着いて見学できた。旅先で城と文楽館を訪れることは恒例になっている。
f:id:duwazumi:20180922170325j:plain

ここで一日目の行程は終了。
玉造温泉へと向かった。文学フリマ大阪であちこち痛む体をリフレッシュする時だ。
旅館のプランには夕飯なし。
温泉街の店を教えてもらい、そこへ行く。
昔はスナックだったであろう居酒屋でのどぐろの干物と出雲そばを食べた。
f:id:duwazumi:20180922170622j:plain

温泉でひとっぷろ浴び、お土産屋で適当なつまみを買う。瓶ビールは割高だが、部屋に持ってきて貰った。色々と話し込んで一日目を終えた。
f:id:duwazumi:20180922171318j:plain