一流と呼ばれる人間はやはり違うと誰もが頷く。
しかし、彼らが全知全能でない事はしばしば忘れがちで、彼らにも弱いところはありその弱い部分を誰かに助けて貰って上手く自分を回している。自分で何でも出来ると思う人はいずれ落ちる阿呆である。
彼らには信頼がある。
だが、底辺なる我らにはない。
そこで諦めるのか否か。
人間の細かい部分は所々に出てくる。
他人のそれを気にするのは器が小さい。
大事なのは相手への気遣いである。
例えば居酒屋で唐揚げが出てレモンが付いていたとしよう、そこで搾って「全員がレモンを搾って欲しいなら」少し信頼が増す。しかし、搾る手前に一言「搾っていいですか?」と聞いてみよう。
レモン好きは「気遣いすぎ」と思うかもしれないが、レモン嫌いがいたなら大いに喜ぶだろう。大事なのはいるかもしれないという考えと、そこにいる全員の様子を観察する。
底辺であっても、その一瞬だけ一流になれる。
一流を目指すならそれを積み重ねることである。
頭を垂れぬ人間に一流の道は拓かれない。