翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

ふぐ

年に一回は大学時代の友人たちと新年会と称して河豚を食べるようにしている。寒いときのてっちりは旨いもので、職場でも大方の人間が「ふぐを食べに行く」と聞けばうらやましがるほどだ。ひねくれた私でもふぐに行くのは「いいな」と思うほどである。
そうした一年に一回の楽しみに行ったものだが、食が細くなったり、酒に弱くなっていたりで、それほどの量を楽しむことができなかった。来年からはてっさだけ食べようという話をした。
我々の臨席にはサラリーマンが二人いて、一人が延々と武勇伝を語っていた。向かい側に座っている男は強面でひれ酒ばかり飲んでいたが、黙々と武勇伝を聞いていて中々に人間ができた人だなと思った。
他には赤いスカートに網タイツの女と既にベロベロの二人組。ひたすらスマホの動画を見ている息子と無愛想にメニューを見る母のアジア系外国人の二人組だった。
いつも使っている店が満席で道頓堀のほうまで足を伸ばしたのだが、数百メートル移動するだけでこれだけ客層が違うのかと驚いた。客のほとんどが外国人観光客で、この賑わいも彼らがいなければどうなるのだろうかと少し思った。

昼飯

昼食時はできるだけ外に行くようにしている。
就職したての頃は弁当を毎日作って食べていたが、今は食堂に嫌いな人間が多くなったのであまり行かなくなった。仕事をしない人間ほどでかい声でしゃべっているものだから、飯がまずくなるのだ。こんな人間が私より高給なのかと馬鹿らしくなる。
だが、懐が寒くなれば簡単な飯を食堂で食わざるをえなくなり、必然的にまずい飯になる。時間をずらせたらいいのだが、仕事の都合上、そうもいかない。
配置換えになった上司とも鉢合わせするようになったのだが、つまらない冗談しか言わなくなったので相槌をうつ程度である。
たまに仲の良い人とも会った時ぐらいが救いだ。
せめて昼休憩ぐらいは平和に過ごしたいものだが、40分を過ぎれば文句を言う人間がいる。就業規定では60分とあるので、紛う事なき「文句」であり、立派なパワハラだ。朝はあまり食べる気がしないので、コーヒーだけで済ませることも多いから、まともな食事は夕飯だけということになる。
だから夕飯はとてもありがたく頂くようにしている。
転職先の条件に「昼飯をまともに食える」が追加されたことは言うまでもない。

節分

今年の恵方巻きは近くのセブンイレブンで買った。
外出して色々しようと思っていたが、結局出かけるのが面倒になって、ほぼ一日引き籠もってガンダムオンラインをしていた。全く書いていないわけで、少々反省したが、ガンオン自体も久しぶりで友人と楽しい時間を過ごせたことは良かったと思っている。
セブンイレブン恵方巻きは既に切ってあったから、丸かじりどころではなかったが、食べやすくてよかった。それもゲームをしながら食べた、
それでもゲームをやっていても無駄ではない。何かしらの発見がある。
ランキング入りしている人の戦い方を参考にしても、あまり褒められたよな動きをしていないことが中々に面白いと思う。他のFPSゲームがどうであるかは知らないが、比較的、評判の悪いガンオンだからこうなるのかとも。しかし、FPS自体経験が少ないので、断言も検証もできない状態だ。やろうとも思わないが。
総じて「私はできないなぁ」という感想だけだ。それでランクインすることは叶わないが、「百式をぶった切っただけで楽しい」と思えるのでストレス解消にはなるのである。
豆まきはやっていないが、ユニコーンガンダムを堕とすことをその変わりとした。私は生粋のジオニストである。

歯医者通いの終わり

今日の治療で一通り終わり、定期検診に移行した。昨年、定年退職したおっちゃんに紹介して貰ってからおよそ四ヶ月通ったことになる。腕の良い方でさっさと治療してくれた。下手なところに行ったせいで文字通り痛い目を見たが結果として土日もやっている歯医者を見つけられたからよかったかもしれない。
気分は浮かれて、外食でもして帰ろうかとも思ったが、懐が温まったわけではないから自重した。
旨そうなカップラーメンとナナチキで腹を満たした。
もう二月になろうとしている。
一月は職場で色々とあった。平穏な月というものはないのかもしれない。私自身は深く関わることはなくても、耳に入ってくる情報はこれまでよりも多い。そして、懐の寒さや今後も考えて、体調不良から休止していた転職活動も本腰を入れる。幸い、私は自分を高く売り込める条件が整っているようだから、歯も良くなったこの機会に済ませておく。
幸い、駄目だったらまた転職すればいいと妻は言ってくれている。

楽しいこと

小説を書いている間や本を作っている時は楽しい。
自らの裁量でほとんどが決まることもあるだろうが、これが完成して世に出るまでを考えると尚のこと楽しみが増えるのである。
しかし、売れるかはまた別の話だ。
売る先のプロモーションが私は下手で、後で色々と気がつくことが多い。いよいよ発売となる時は一呼吸おいて、少し考えたほうがいいのだが、先に手続きを済ませてしまう。最近、特に感じたところだ。
定期的に宣伝もしたほうがいいのに、それも弱い。
売れると楽しいのに、何を躊躇しているのか分からないが、何となく気が乗らない。ところが、そうも言ってられなくなってきた。独身貴族じゃなくなった今、少しでもかけたお金を回収しなければ続けられないのだ。
イベントスタッフをやっていることを言い訳に筆を折りかけたことが何度もある。
何度か言ったり書いたりしたかもしれない。その度に買ってくれた人や「あなたの作品が好きだ」と言ってくれた人のことを思い出して踏みとどまっている。
楽しいことばかりとはいかないが、苦手な宣伝ももっと工夫すべきだと改めて反省した今日この頃。
それもうまくいくまでやれば楽しくなってくるだろう。
ここが正念場なのだと思っている。

完結が見たい

ふと思い出して「あれどうなったんだっけ」という作品がけっこうある。
さよなら絶望先生のコミックは完結したものの、アニメの方は最後までやらなかったなとか。あれ続編やるといって楽しみにしていたが、もう八年も経ってしまっているなとかだ。少し異なるがFF14のエピソード追加もこれに含まれる。
だが、完結を怖がる自分もいる。
長編小説や漫画が終わりに向かっていくのは、どことなく緊張感をはらんでいるものだ。終わった読後感と同時に「終わってしまった」という喪失も少し味わう。
一番深かったのは「まほろまてぃっく」だ。とっくに完結していた作品だが、最終巻まで買うのを延ばし延ばしにしたほどだ。あれを読み終えた時、しばらく虚無状態になった。タイミングよくアニメの特別編が作られたことも印象に残っている。
あれこれ検索しながら、「こんな事情があったのか」と嘆息する時が年に二回ぐらいある。しかし終わるのも怖い。面倒臭い性格だなと我ながらに思ったところで、自分に置き換えた。
私も完結していない作品があるではないか。
「あの続きどうなったんだろ」って思いながら待っている人もいるだろう。
ブログを辿ればもう四年も経とうとしている。ぐだぐだしている間に私は三十歳も越してしまった。
その間に作品は発表しているが続き物は続きが出ていない。
時々、催促してくれた方々もう少し待って欲しい。
今年中には完結するので。
そう宣言しながら、私が待っている完結していない作品が何かのきっかけで再開するのを楽しみにしている。

第三回文学フリマ京都 報告

さる1月20日(日)みやこメッセに私はいた。朝から晩までスタッフをしていた。だから出店に関する話はない。
いつか関西で自分の本を自分の手で売りたいと思いながら、半分羨ましく出店者を見ていた。私が持っている50Mメジャーは重要な戦略兵器であったため、今どこにいるか確認電話がきたほどだった。
傘を差したのは朝の一回だけで、帰る時は雨もあがっていた。特に一大事も起きずに閉会した。朝は咳き込んでいたが、終わる頃にはコロっと治っていて声を出していたのが逆に良かったのかもしれない。文フリ京都のカレーは甘口になれた私には辛かった。休み休み食したほどである。思えばこの時から今日発症する逆流性食道炎の兆候はあったのだが、最近はご無沙汰だったため、何ら警戒することはなかった。
前回では全く買わなかった本も思った以上に買った。なんとなく興味がわいたところや、初めてで一生懸命な感じがしたところなど、予算をオーバーして購入した。懇親会で話した人のうち、自分の本を持っている人がいたら、それも大体購入した。中でもオカルトは苦手だが、書き上げる小説はホラーという人もいて中々面白かった。
また感想を書いて作者の糧にでもなればと思う。
ブログも二日休んでしまってまとめて更新することにした今日、逆流性食道炎による痛みに日中悩まされた。帰宅してからは歯医者から頓服にと貰ったロキソニンがあったので、逆流性食道炎の薬を飲みつつ、痛み止めとして飲んでようやく動けている。
余談ながら、昨日に給湯器は直った。
風呂に入れない心配をしなくていいようになった。