翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

そのレモンを搾るのか

一流と呼ばれる人間はやはり違うと誰もが頷く。

しかし、彼らが全知全能でない事はしばしば忘れがちで、彼らにも弱いところはありその弱い部分を誰かに助けて貰って上手く自分を回している。自分で何でも出来ると思う人はいずれ落ちる阿呆である。

彼らには信頼がある。

だが、底辺なる我らにはない。

そこで諦めるのか否か。

人間の細かい部分は所々に出てくる。

他人のそれを気にするのは器が小さい。

大事なのは相手への気遣いである。

例えば居酒屋で唐揚げが出てレモンが付いていたとしよう、そこで搾って「全員がレモンを搾って欲しいなら」少し信頼が増す。しかし、搾る手前に一言「搾っていいですか?」と聞いてみよう。

レモン好きは「気遣いすぎ」と思うかもしれないが、レモン嫌いがいたなら大いに喜ぶだろう。大事なのはいるかもしれないという考えと、そこにいる全員の様子を観察する。

底辺であっても、その一瞬だけ一流になれる。

一流を目指すならそれを積み重ねることである。

頭を垂れぬ人間に一流の道は拓かれない。

アンソロジー募集のお知らせ その2

大坂文庫、歴史アンソロジー始めます。
倭国合戦記 -日本創世-
第一弾です。
日本の歴史で起こった「戦」をテーマにアンソロジーシリーズを始めます。
この戦は単に戦争だけでなく、外交戦や情報戦、政治等も指しています。

今回、取り上げる時代は神話~平安時代


募集人数10名ほど
〆切り2015年8月31日
A6版 17行×40文字 20ページ程度。
自己紹介200字程度
あとがき400字程度

コメント、メール、DM等、私に分かるものでご連絡ください。

 

・今回から編集が入ります。

電子書籍化も予定しております。
・報酬は完成本一冊
頒布は第二十一回文学フリマ東京を目指しています。

第四回福岡ポエイチ

6月6日(土)7日(日)の第四回福岡ポエイチに参加するべく5日(金)に福岡へ前日入りする。
去年の福岡ポエイチで出会った腕の太い男(ポエイチのゴリラ)と博多で落ち合い、飲んだ。
なまじ、会話よりも書による対話が活弁なものなのか、「蘭鋳」のお陰か錆助(以下ヤノカツさん)(ゴリラ)が二度目とは思えぬほど楽しく話した。
ヤノカツさんは良い友人だが実は同じ干支である。しかし、歳が違う。つまり……。
「蘭鋳」の感想を何度も話しながら、烏龍茶オンリーだった彼に車で宿まで送って頂いた。

6月6日(土)
いよいよ、福岡ポエイチ。
前日に連絡を取った日表造形社の専属売り子、ちゃんみおは酔っ払っていてハイテンションであった。
その予想に反せず彼女はにこやかに10分遅刻してきた。
連れて会場入りし、彼女を椅子に私は窓に腰掛けていた。
そこへ牟礼鯨がやってきて「心に浮かぶ一行を書いて下さい」という。
なんのこっちゃ。
またぞろ、変な事を始めやがったのか。
丁度、日が射して暑かったので「キンキンに冷えたビールが飲みたい」と書いた。頭は飲み会に傾いていた。
ちゃんみおは自身の二日酔いを書き込んでいた。
実はこの「心に浮かぶ一行」14時から行われるパフォーマンスに使うものだったのである。
うつらうつらとしているところにカードを読み上げられ、上住は笑うしかなかった。「うえずみ」と読み上げられたのがまだ救いだったのかもしれない。
一日目終了後は詩誌「二日酔いのモナムール」打ち上げのために公式打ち上げには参加せず、楽しそうに談笑する牟礼鯨とちゃんみおを連れて会場へと向かう。
「ひなた」でにゃんしー、泉由良の二人も合流、最後に佐賀の山奥から引き上げてきた小柳日向も合流した。
そして「眠れない夜を」ゴージャスバージョンを二回も見つつ(パーフェクトバージョンは一週間ほどかかり、牟礼鯨の命にも関わるらしい)、モナムール総選挙の結果を聞いた。
そこから店を追い出されて、イタリアンバーに入った。
そこで森井聖大を待っていたが、彼からの電話に気がつかず数分放置してしまった。
「随分といい加減やねぇ。怒るよ」
「総選挙と戦うには臨機応変にやるしかない」
しかし、小柳日向が迎えに行ったので、森井聖大の怒りは和らいだようだ。
「言いたい事は分かりますけれど、あのブログは滑りましたよ」
「滑ってない」
と、森井聖大とやり取りしつつ、半分ぐらい寝ていた。
森井聖大が攻められていたのと、牟礼鯨が楽しそうだった事が記憶に残っている。
珈琲を飲みに行き、森井聖大にもう一杯行かないかと誘われたが、彼と飲んだ後は毎回吐いているので断った。

6月7日(日)
駆け込んでブースを設営すると、何事もなかったかのように売り始めた。
入り口付近では良い椅子に座った森井聖大が疲れていた。
心配していたヤノカツはペライチではなく、ユーモアと愛に溢れた新刊を用意していたし、お隣の高森さんは完売までいった。
小柳日向が売り子の大坂文庫も去年の倍を頒布した。
懸念していた小柳日向が変な男に絡まれる事件もなく、無事に初二日間参加を終了した……かに見えたが、ここで謝っておかねばならない。帰阪しようかというところで、気がついたのだ。
「ゴミはどこへやった?」
あろうことか冷泉荘にゴミを置いてきてしまった。
慌てて夏野さんに連絡を取る。
夏野さんはゆるやかに返事をくれた。
指定席が総選挙帰りの有象無象で埋まった新幹線にゆられながら明石海峡大橋って見えるんだなとぼんやり思った。
余談だが、夏野さん、文フリ福岡代表、小柳日向と黒ジャケットで印象的だった。

アンソロジー募集のお知らせ その一

大坂文庫 アンソロジー第五弾
タイトル「おおきくなる」
テーマ「歓喜」

〆切り2015年9月15日
A6版 17行×40文字 15ページ程度。
自己紹介200字程度
あとがき400字程度

・今回から編集が入ります。
電子書籍化も予定しております。

・報酬は完成本一冊です。

詩、小説、絵、漫画、表現方法は問いません。
コメントやメール、Twitterの返信等、私に分かるもので連絡下さい。

今回は山本清風「菌」よりタイトルを頂きました。

《私は数年後、ようやく念願の映画を完成するに至った。自主制作ながら。僭越ながらくり返しながら。その映画のなかで、主人公であるところの私がラストシーンに於いて、印象的な一 言を呟く。では、聴いてみよう。
「おおきくなる」》

第四回福岡ポエイチ参加

毎年、参加するようになった福岡ポエイチhttp://poeiti.yu-nagi.com/に今年は二日連続で参加する。
6月6日(土)と6月7日(日)
二日ともa-08大坂文庫ブースで鎮座予定。
大坂文庫の新刊はないけれど、日表造形社企画詩誌「二日酔いのモナムール」をブースにて販売予定。

中々とんがった面子でとんがった中身となっている。

 

 

 

第二十回文学フリマ東京

5月3日、前日入りで東京に入る。
今回、考えていた事は妥協したくないと、ギリギリまで準備をしていた故に新幹線に間に合うかどうかの時間で出だしからハラハラした。
宿に着けば「日が違う」と言われ、取り直しをする羽目に合い時間がかかった。
なんの因縁か。品川で宿を取るとこうなる。
3月の川崎同様、シングルなのにセミダブルである。お陰で文学フリマ大阪に向けたカタログ打ち合わせにも遅れてしまった。
結果として印刷費が下がり報酬が上がった。といっても、全体的に安くなった。
表紙について私は「まあ、いざとなったら小柳日向にタダで描いて貰いますよ」と言い。「お金を払ってあげてください」と返された。勿論、冗談だ。因みに表紙等の絵について、あまりうるさくした事はない。一定の条件があってそれ以上の仕上がりであった場合、私はそれでOKする。本は総合芸術だという考えの下で。要望を答える事のみに生きている思考を止めた仕事をしている者には辛い相手かもしれない。
渋谷で諸々済ませた後、福岡ポエイチで出す詩集やディスプレイについて等々引っくるめた軽い飲み会に参加すべく新橋に移動する。坂上さんは飯会があるならこっち呼んで悪かったかなと少し思った。
飲み会は東西南北の作家が集まっていたので積もる話があり過ぎた。
先に一名は名言を残して帰阪した。彼の愛する街に帰って行った。
最早、飲み会に参加した連中は大阪軍団である。
頑なに拒否した福岡の某美少女も大阪参加を決定した今であるから断言しよう。あの場に居た人間は大阪軍団に組み込まれてしまったと思え。
解散後は西瓜兄さんとラーメンを啜り、明日の健闘を誓って別れた。
そして飲み会直前に摂取したスーパーウコンがイベント当日の奇跡を呼ぶ事になる!

何度も寝直して6時を過ぎた。
不安が過ぎる。
これまで、電車を間違えたりして遅れることが多かった。
時間の余裕がある内に行こう。そう思った。東京は人が多いし混むから。田舎者と年寄りの思考が混合され、上住をホテルの外へと押し出した。
結果として謀らずとも金沢代表の野望を挫いてしまった。私が一番乗りだった。
この余裕はそう、スーパーウコンのお陰だ!
さて、次に福岡代表がやって来て(流石)。
ぞろぞろその他大勢がやって来た。
設営にしっかり参加し、ブースも設営する。我ながらに参加者の鏡であると思う。
冗談はさておき、今回、クルクル詐欺常習犯の小柳日向をもう有効ではない企画をやろうと言って誘った。結果としてそれは良かったが、彼女を呼ぶ事に際しての懸念は全て現実となった事をここで言っておく。
森井聖大や牟礼鯨が推す美少女だけに男に絡まれるか何かで何かしら泣いてしまうのではないかと思われたが、避けられなかった。正直、女の子が泣くところを見るのは苦手なのでモゾモゾした。追加すれば小柳日向の顔を見るとにやける自分があるから、顔を見て話せず失礼な事をした。純粋であったせいかもしれない。顔を見て話せるのは最初からセクハラするつもりの文学フリマ高田純次である山本清風ぐらいだろう。最後に打上で人気者になる事だ。言えば良かった「犬尾姐さんに色々教えて貰いなさい」。そして彼女は辛かった。まあ、それでも他人事に変わりは無い。個人的には引き籠もりの小柳日向にとっては今回大冒険で良い経験になったと思う。そんな感じ。

そして西瓜兄さんとスーパーウコンを飲んで打上に臨む。
今回は青砥先生のお世話にならなかった(酒の席では)。
飲んで食って騒ぎ、最後は秋山さん達とガイドブックについて話した。あまり関わっていないのに言い過ぎたかもしれない。
あと、「はい」と言ったが全部5つにするより炎上しそうなやつは1つの方が良いかもと考え直すも一構成員に過ぎない私が出ても仕方がなかろうと引っ込む。
打上で印象に残ったのは犬尾さんが連れていた「シ○○○、♂、推定35歳ぐらい」。思い出すだけで笑ってしまう。歴史には残らないが、記憶に残る方かもしれない。

 

第二十回文学フリマ東京 新刊告知と改めて参加宣言

来る5月4日(月)東京流通センターで記念すべき第二十回文学フリマ東京が開催される。
因みに今回から「東京」の文字が入り、百都市構想に向けた意志を窺える。
さて、大坂文庫は今回も大阪軍団を率いてA-03に鎮座する。

c.bunfree.net

eventmesh - 第二十回文学フリマ東京

因みに大阪軍団は希望すれば誰でも軍団に加入可能である。勝手に加えられている場合もある。苦情は一切受け付けない。飲んで騒いで、酒を抜く間に本を売るかイベントを開催する愉快な軍団で理念は個々人で持っている。

さておき、今回はお隣A-04日表造形社と合体配置だ。

eventmesh.net


森井聖大の著作が現実になったわけである。しかし、彼は東京に来ない。彼が涙するところを見られずに少し残念でもある。

東京開催二十回を祝して大坂文庫の新刊は初が目白押し。
惜しむらくは初長編作が落ちてしまった事か。

まずは最早、恒例となった小説アンソロジー第四弾「だが、なんのために?」
テーマ「懊悩」
Twitter、ブログ、Facebookでの公募から参加を表明した十人の作家が力作を書いている。
装幀は「おとニート」の表紙も描いた小柳日向。
中身だけで無く、外見も所有したくなる芸術性の高い一冊。

以下、参加作家掲載順

テーマ掌編 幸せにしてあげましょう     上住断靭
ザクラ                 猿川西瓜   
Zombitch!!!!!──                山本清風   
小説 日本昔ばなし             ふかやねぎ  
後輩書記とセンパイ会計、無念の骸骨に挑む   青砥十
万華鏡                  小柳日向
薄荷党日記                泉由良
だが、なんのために?           上住断靭 
虹は心を見抜けない             稲荷古丹
坂上悠緋の描いた懊悩というなにか      坂上悠緋  
若き物書きの悩み              蟹川弘明
 
編集後記
あとがきと著者紹介

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続いては初共著「めんたいたこやき」通称めんたこ。
なんか無駄にテンションが高いときに提案した企画であったが為に某事情により倒れるかと思われたが、ダメ元で打診したところ、快諾して頂いたすれ違いラブコメ。大阪と福岡を舞台にし、観光したくなるような……展開になっている。どちらがどっちを書いたか考えるのも楽しいかもしれない。
表紙のたこやきが私に似ているという噂があるのでブースに来て確認して欲しいと思う。

1と称してるからには2もある……と思う。

あらすじ
大阪の派遣会社に勤める詩(28歳独身)はかつて福岡に教師として勤めていた。そして、数年が経ち、恋する気持ちを思い出した詩は福岡に残してきた恋人に会うために単身福岡へと赴く。
一方、大学受験に失敗した村田は、高校時代禁断の恋に焦がれた女性を追いかけるべく、夜行バスに飛び乗り大阪へ向かった。かつての恋人は村田のことを憶えているのだろうか……。
思い思いの気持ちを土地に馳せて、めんたいことたこ焼きを頬張り、本当に二人が求めたものは何だったのか……。そうして二人は何を得るのか……。
すれ違いラブコメディ
二人に待ち受ける衝撃の結末とは!?
大坂文庫代表上住断靱と、日表造形社代表小柳日向による、初コラボレーション作品。

 

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寄稿作品新刊
今回は歴史小説アンソロジー「ありえない歴史教科書 日本史D」に石川五右衛門を主人公にした短編コメディを寄稿。
タイトルは「褌我来也」(ふんどしよりわれきたるなり)
D-02
で手に入れられる。
Twitterには広報アカウントもあり、フローチャートもあって楽しい。