大坂文庫

個人作家、上住断靱の活動記録

季節外れの夕立に

最寄りのクリーニング屋が閉店した。チェーン店だが、某スーパーにくっついている系統で、そのスーパーが閉店する影響でこちらも閉まる。
困ったのは私だ。
クリーニング屋にワイシャツを持ち込んで、洗濯とアイロンの時間を金で買っているから、クリーニングを諦めると押し入れの奥へとやったアイロングッズを引っ張り出さなければならない。
幸い、引越先でも仕事では営業エリアであっただけに地理には明るい。
歩いて一番近そうなところにワイシャツを詰め詰め、持って行った。狭い店内だがやたらと混んでいる。店員は一人で金髪か、銀髪かあいのこのような髪色で眼鏡をかけている女だった。声を聞くと若い感じだが年齢不詳だった。ぱっと見無愛想に見えた。
初めて行くクリーニング屋が混んでいると気まずい。
会員カードを作る時間があるからだ。
必要事項を記入している間、店員はワイシャツを確認していた。
別に試すわけではないが、ドライクリーニングできないシャツが二枚混じっている。店員は見事に振り分けていた。傍目から見るよりもテキパキしていて愛想も良かった。明日、受け取れば四割引の券が貰えるという。さっさと大阪人を動かす上手いシステムを考えたものだと感心した。
新しい行きつけが潰れないことを祈り歩いていると、パラっときた。そのまま雨脚は強くなり、雷まで鳴り出した。折りたたみ傘は家に置いてきている。
底がツルツルになった革靴でマンホールを踏まないように気をつけながら、家へと駆けた。