翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

第三十三回文学フリマ東京報告

 去る11月23日(火)東京流通センターで開催となった第三十三回文学フリマ東京に参加してきた。今回は宿泊費が抑えられたこともあって、20日(土)から東京入りの長期滞在となった。その旅のことは別記事にするとして、先に文フリのことを書く。
 結果として、入場者数も戻ってきて、イベントは成功。翠嶺クラフティング名義で初参加した私も新刊が思ったより売れたので良かった。
 いつものように設営から参加したが、今回は病み上がりを気遣われたのか、スタッフが増えたこともあったのか、それ以外の理由か、任されたものはなかった。要領は分かっているから、その中で動いた。
 設営していると、いつもお会いする方がいて挨拶した。髪型が変わっていた気がする。いつも会っていると思っていたが、後から久々の参加と知った。私も余裕がないことをしていたものだ。「デブりましたね」と言われないかヒヤヒヤしたが、そんな御仁ではなかった。この方とは後で改めてご挨拶できた。その時に翠嶺クラフティングになってからの名刺を作り忘れたことに気がついた……。
 近所には雲上回廊の秋山さんと添田さんがいて、ちょこっと挨拶した。
 設営が早く終わっても開催は12時から。
 この待ち時間でぐだった私はTwitterを見ながら船を漕いでいた。
 しかし、外では400名ぐらいの一般参加者が列を作っていたのだ。
 イベント開始から外に途切れない人がいるのを自分のブースから眺めていた。通路やブースには余裕があるから、来る人が増えても本を見る余裕はあるんじゃないかなとか考えていた。コロナ禍となる前の一時は人がひしめき合って、一つ一つ見る余裕が失われていたように思う。
 新刊を買ってくれるいつもの方々もありがたく、初めましての方もいて、これまた嬉しかった。誠の感謝。自分はほとんどブースから動けず、限られた本しか買えなかったことは今回の反省。売り子は募集しよう。
 怪しいワイン騒動や煩悩まみれの即身仏と話題豊富な撤収作業を済ませて、上住は夜の東京に溶けた。
 次回は見本誌コーナーやターリー屋も復活して欲しい。そんな状況になっていることを願う。