著者とお会いしてから五年ほど経つ。それからFacebookで繋がって活躍は目にするものの全く会えていない。その頃、お腹にいた第一子さんはすっかり大きくなっており、今や第二子さんまでいるほどだ。
お会いした時から執筆にとりかかっていらした本がこの8月に出た。
Amazonでランキングしているのを見る度、知人として誇らしく思っている。
さて、本題の『「ついやってしまう」体験のつくりかた』の中身について。
ゲームのデザインを第1章~終章(第4章)まで説明している。具体例をふまえて説明するので分かり易い。
第1章 人はなぜ「ついやってしまう」のか
第2章 人はなぜ「つい夢中になってしまう」のか
第3章 人はなぜ「つい誰かに言いたくなってしまう」のか
終章 私たちを突き動かす「体験→感情→記憶」
の構成となっている。
ここまで読んで、ゲームはどういう考えの下で作られているのか理解がすすむ。ゲームデザインの仕事というのも朧気ながら分かってくる。しかし、「これらを実際の生活で応用できるのか?」というところは分からない。
その不安に思ったところで、
巻末1「体験のつくりかた」の使いかた(実践編)である。
ここまで読んできたら、自分にスッと自分のものとして吸収できるであろう。「なるほど。そういう風に実践すればいいのか」と。著者の子育てでの実践もおさえてほしいところ。
ゲームの話ばかり読んできたが、ゲームだけに通用するものではない。色々な現場で、様々な場面で活かすことができるものである。
最後に著者は「何度も読まなくていい」と書いてある。それがなぜなのか、気になる方は読んでみてはいかがか。