今回は現在FF14のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹のファミ通で連載していたコラムのまとめ的な本である。
「いつもやる趣味の話か」と読むのを止めるのを止めたまえ。
この本からは、スクエアエニックスという大企業が前代未聞の大失敗から成功した話の一端を垣間見ることができる。
時の流れを整理すると、「旧FF14が立ち上がる」。しかし、色々と不具合があり、現在のFF14からみると30分の1にあたる3万人までプレイ人口が落ちた。これはかつてない失敗であり、FF11で実績を上げていたとされるドジョウ顔の男がクビになったほどである。当時の社長まで謝罪したほどの出来の悪さであった。
そして、新MMORPGを立ち上げようという機に吉田直樹が首をつっこむというところから、話は始まるのだ。
前代未聞のオンラインゲームの作り直し。
今ではすっかり有名人の吉田直樹が悪戦苦闘し、失敗も告白している話。
ただ「別の業界の話」で片付けられない、「大なたを振ることは何か」というものが詰まっている本。
https://www.amazon.co.jp/dp/4047331546/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_StM1DbRRR990N