翠嶺クラフティング

個人作家、上住断靱の活動記録

ひたすらアウトプット

 もう書くしかない。けっこう書いているつもりだった。それでも、今までの量では少なすぎた。頭の中に浮かんだ文章をどこかへメモすることもなく放棄してしまっていた。今は無料の日記アプリを導入して、そこへ書き込むようにしている。
 人間、いざとなってから本格的に動き出すもので、それなりに動いていたつもりでも足りないことを知ってしまう。ゲームのように分かりやすい数値で自分自身のパラメータを確認できるわけではない。だからこそ、日頃の行いが重要ではあるけれど。
 目の前にあるのは、
・創作千本ノック
・編集千本ノック
・ライター千本ノック
 だ。
 これに事務仕事も絡んでくる。
 忙しい。
 嬉しい。
 暗黒の中でただひたすらぼんやりと手をかき回していた頃とは確実に変わっている。
 何にもならないかもしれないが、一つ一つ完了していくことで道を切り開いていくことは楽しい。自分の道だ。
 勤め先では一分の残業でもブチ殺したくなるものだが、出版のことに関しては帰宅後からの活動であろうが、帰りが終電になろうが何ら苦ではない。腹立つことだってある。上手くいかないことのほうが多い。それでも折れずにいられる。そういう意味ではむいているのだと思う。
 もちろんインプットの時間も少しある。
 何か考えて悩む時間と酒に逃げる時間が減っただけだ。
 早く動いて、まずは私自身を救わなければならない。

文学フリマ東京35報告

 20周年となる文学フリマ
 上住は前回同様、東京に前日入りした。奇しくも35歳になった日である。東京へ出たことによって、誕生日の特別感は薄らいでしまった。宿に着いた時はもう別日程という感覚であった。
 札幌代表と合流して繰り出すは下北沢。下北沢でカレー王と合流し、いつもの面々で飲んだ。馬の肉とクラフトビールを味わった。その後、新宿に移動して瑞田さんと合流、ゴールデン街で大阪事務局スタッフと合流した。
 電気ブランを二杯飲んだところでダウンした私は、予定していた22時になったこともあって帰宿した。
 翌日の文学フリマでは一日イベントスタッフの予定。酔いは覚ましておきたかった。

 翌朝は少しグダグダしながら起床。
 余裕をもって出たつもりだが、思いの外、電車がなかった。これだと丁度、集合時間ぐらいだなという電車に乗ったところで札幌代表と再会。
 流石は20代。終電まで飲んだ上にニンニクまでキメていた。今の私がそこまでしたら翌日は昼間で寝ているだろう。
「臭い、臭い」
 と私はネタにして、途中で飽きてしまったが、彼は最後まで臭かった。

 文学フリマが第二展示場でやるのは数年ぶりである。私にとっては慣れ親しんだ場所だが、どこから入るとか知らないスタッフが多かった。大阪でやるようにするつもりであったけれど、東京スタッフが中心にやる心構えだったようだ。
 それに気がつかず、設営はガッツリ私が指揮を執ってしまった。経験値を積む機会を奪ってしまったことになり、申し訳なく思った。

 出店もしていたため、隙間時間に第一展示場へ移動し、ブースを設営する。
 今回は新刊が二冊。
 一冊は友人が書いたもので、翠嶺クラフティングから出ている。
 もう一冊は私のラブコメ論だ。今回はエッセイを出した。本にしてエッセイを出したのは初だった。
 私が自身のブースに立つことはなかったが、訪れた人が「小説が読みたいです」と仰ってくれたらしい。次回は小説の予定だから安心しておくれ。でも、エッセイも面白いと思うから買っておくれ。
 結果は予想ほど出なかった。見本誌コーナーの復活を望む。

 会期中は第二展示場の本部にほぼいたため、会場の様子ぐらいしか体験できるものはかなかった。人の流れが途切れず、雨も降り始めた時間が遅くて運にも恵まれた。来年の11月は全巻貸切となる。文学フリマも大きくなったものだ。

 次回書く小説はもう決まっていて、現在はプロット制作中。他の企画もあるから、ひょっとするとまた二冊出るかもしれない。今回で大丈夫そうだったから、次は設営と撤収だけ参加して、自分のブースに立つ予定である。

文学フリマ東京35はA-31へ

 今回も翠嶺クラフティングは文学フリマ東京に参加する。上住は一日スタッフをするため、当日ブースにいることはほとんどないが、新刊が二冊出るので立ち寄って欲しい。
 お品書きはWebカタログへ

c.bunfree.net

 エッセイを書いた。
 ラブコメの良し悪しが明確にできる本となっている。誰しもラブコメには一家言ありそうなので、会話のタネにでもなれば。
 小説か詩を本にしてきた私だが、エッセイを刊行するのは初となる。
 是非手に取って感想を聞かせて頂きたい。
 もう一冊は友人が書いた本「自分で出来る神秘体験」。
 実践はおすすめしないとあるが、これを読むだけでも神秘体験とは何かを理解することができる。こちらも買って読んで頂き、私と神秘体験について語り合おう。

引き締まってきた気がする

 週に三日は筋トレするようになった。無事に習慣化できていて、自分自身のパフォーマンスも上げてくれている。尻と背中は今年頭に褒められるほどにはなり、ここのところ腕と肩には分かりやすくついた。
 しかし、未だに腹の肉は中々落ちない。
 色々調べたところ最後に落ちる部位なのだという。中には誰もいないのに、丸っとしている。他の部位に筋肉はついたのだから、全く効果が上がっていないことはないはずだ。
 諦めず、トレーニングに加えて、反り腰を治すストレッチだったり、肋骨締めも取り入れている。
 この肋骨締めが効いたようで、お腹が引き締まり始めている感覚がする。なんかキュウっとなるような。気のせいでない証拠にベルトの穴一つ分縮まりそうになってきた。20代半ばからこさえた贅肉ともようやくおさらばできそうである。
 その変わり、筋肉に拘り始め、諸々のサプリメントを買って使うようになった。
 これ以上は増やさないと心に決めているものの、一年前には酒だったAmazonの定期便がプロテイン等々になっているのは皮肉なものである。酒にお金が出ていかなくなった分、筋肉をこさえるのにお金が出ていっている。金欠は筋肉の萎みに繋がってしまうかもしれない。
 頑丈になった身体でかわいい筋肉を育てるために、稼ぎに出て行かねばならない。

あにまるしぇ東大阪報告

 友人の誘いに乗って参加することにした「あにまるしぇ東大阪」。東花園は思ったよりも遠く、予定時刻より10分ほど遅れて到着した。テントがブースなのだが、まず自分自身のテントを探すことが難しい上に、会場発表のブース番号と出店配置の番号が異なるという分かりにくさも少しあった。おかげで先のブログでは存在しない番号を紹介してしまった。

 更には追加で依頼した机が通っていないなど、端から前途多難を予想させるが、こちらはどうにかなった。
 イベントとしてはステージを中心に出店が並ぶ地元の秋祭りといった感じだ。
 私は撒こうと思っていたチラシデータが届かなかったため、それを逆手にとって自分自身の本を売ることにした。それほど売れることを期待したわけではないが、話しかけてくれる人は多かった。

 友人のブースは整体体験だったため、手の空いている私はその手伝いをしながら通り行く人々を眺めていた。家族連れが多いイメージであった。
 昔、作家を目指していた方が来店し、整体を受けた上に私の本も一冊買っていってくれた。それを皮切りに人がポツポツとくるようになった。一冊も売れないと思っていただけに少し驚いた。

 結局、売れた本はその一冊だったが、本について聞く人も多かったため、何か手軽なものを一つ作っておけばもう少し違ったかもしれない。
 私はクラフトビールを飲みながら、飲食ブースから物を買ってはつまむという満喫モードに入った。コスプレイベントでもあったため、こだわりの格好をしている人もいて外を見る分には飽きなかった。
 最後には友人のロビンさんがやってきてくれて、一緒に帰った。久々に諸々のことを語ることができたから、これもイベントに参加したことによる恩恵だろう。
 行動を起こせば何かあるというもので、出版の仕事に繋がりそうな出会いもあった。こちらはこれから進むものの、中身を具体的にしていく予定だ。撒くものがないからと断っていたらその先はなかっただろう。
 来年も開催するかもということで、その際はしっかり準備して行きたいなと思った次第。

明日は「あにまるしぇ東大阪」49のクラギョで私と握手

 まだ福岡行きの疲れがとれぬというのに、機会というものは巡ってくるもので、勤め先を辞めた同期からスペースが空いているから使わないかというお誘いがあった。
 人間、誘われる内が花である。
 数年前に辞めた同期とまだ付き合いがあって、時を経て肩を並べて仕事をするなんて厨二な私のツボにはまる展開ではないか。
 結局、承諾したものの、問題は何を置くかである。
 ワークショップを考えたが、準備も経験も不足している。
 文学フリマ大阪も終わってしまったから、PRできるチラシもない。
 迷った末にお手伝いしているところでチラシを撒こうぜと案を出した。しかし、これも返答が来た日から印刷まで計算すると間に合いそうにない。
 逡巡した末に「PRチラシデータ」が届かなかったため、自分の本を販売することにしましたというラノベのタイトルみたいな結論に達した。
 明日は49「クラギョ(内臓セラピー)」のテント半分ぐらいで出版のチラシと自分の本を販売している。何かアニメのアイテムを身につけるか置くかが条件らしいので、机にはニーアのママぬいぐるみとライスのおもちを置く予定だ。フェス形式のイベントに参加するのは初めてなので、楽しみでもあり、怖くもある。声をかけて頂けると喜ぶので遠慮無く訪問して欲しい。
 因みにイベントとしてはコスプレと四コマグランプリがメインっぽく、飲食のテントが並んでいるようだ。

animarche.net

第八回文学フリマ福岡報告

 2年ぶりの福岡は人出も戻っていて、やや歩きにくくなっていた。22日土曜日に博多入り。すぐに宿へ向かうが、そこで一つ目のやらかしをする。
 ワクチン接種証明書を忘れたのだ。
 宿の人に聞けば写真でもイイという。写真がくるまではクーポン券はお預けとなった。代金と部屋には通してくれた……。
 幸い、家には妻がいるので写真を送って貰えれば解決する。問題は妻が音やバイブを鳴るようにしていないことだ。いつ気がつくかわからない。
「助けて、妻ピー」
 と結婚して以来初めてピーづけ呼びでLINEを送る。
 部屋で寝転がっていると思ったより早く返信が届いた。無事に写真を手に入れ、クーポン券ももらった。
 飛行機が遅れてお疲れの友人と天神を歩く。イカの姿造りをカメラと腹におさめたかったが、考えることは皆同じらしくどこの店も空いていなかった。仕方なく、すぐ座れるお店に入る。
 そこはまま、当たりであった。
 しかし、最後に行こうと思っていたラーメン屋は予想より閉店が早く、明日もあることからお開きとなった。
 
 翌日は第八回文学フリマ福岡。設営から参加するよい子の私は寝坊することなく、集合場所に着いた。もう少し遠かった気がしたが、それは広島での記憶と混同したようだ。
 福岡は机椅子が最初から設置されている(但し指定通りとは限らない)親切仕様なので準備はスムーズに進んだ。余裕があってトイレに行けたほどだ。お隣さんからはおいしい果汁グミを頂いた。
 開幕は
「いつも読んでいます!」
 という方が来てくれた。衆妙の門を買ってくれ、可愛いお菓子まで頂いた。
 これだけされると来年も来ようと思う単純な人間なので皆さんどんどん来てください。
 知人がブースを訪れて会話をするのも楽しい。
 高校時代のイケメン写真を拝見し、網膜に焼き付けたりした。

 第八回文学フリマ福岡は過去最高の参加人数となっただけあって、初めましての方も本を買っていってくれた。心なしか商品説明の際に手応えがなかったこともあったので、もうちょっと文句を変えたほうがいいかもしれない。
 終幕後は友人らと飲んで、スマホを忘れた。
 たくさんの方の協力で無事に戻ってきたが。
 いつも置くところかリュックに入れておけばいいのに、落ちやすいところに置いていた。
 雨天の天神で店に行くもスマホはなく、中州にでも行こうかと逡巡していたところで、iPadminiがディスコを読み込んだ。因みに他のアプリはスマホに確認メッセを送ってクソの役にも立たなかった。持つべきものはメール確認のアプリである。
 そんなわけで連絡が取れて受け取れたのである。

 しかし、今度は帰宅してからお土産の袋が破れていることに気がついた。
 中に入れてあった財布を紛失した。
 これについては詳細を端折るが無事に回収している。
 来年はブース宣伝もばりばりやって無傷で帰られるようになりたい。