大坂文庫

個人作家、上住断靱の活動記録

迷惑電話

個人情報が売られているらしく、定期的に迷惑電話がくる。大体、売った人間は想像がつく。小銭のために付き合いの浅い人に迷惑をかけるとは、付き合いが深くなるまで信用しなかった私の目に自信をもたせてくれる存在だ。
登録していない番号からの着信は出ないので、大抵は何かで一息ついた折に携帯を見れば、不在着信の通知が出ている。
今は検索するとその番号についてコメントが入ったサイトも見ることができるから便利だ。
大体は不動産の投資しませんかという営業電話だ。
たまに出てしまうと、大抵は下手くそな営業だ。勝手に電話をかけておきながら、「~のお洒落な町にある会社でして」とか私に関係のない話を続ける。
昔より遠慮がなくなった私は「何が言いたいんですか?会社がどこにあろうと、私には関係ないんで巻きでお願いします」ということにしている。そこで、電話を切れば二度とかかってくることはない。
しかし、今日かかってきたのは特殊だった。
残念ながら出ることは出来なかったが、検索して見ると、「仮想通貨で云々」「あなた怪しいサイト見ましたね云々」と言ってくるらしい。本人はオツムが悪いとまで評されていた。
集中して電話をかけまくったようで、「現在、検索数が増えています」とまで書いてあった。
どんな内容だったのだろうか。
もし、出ていたら電話をかけるその御仁を主人公に掌編が一つ書けたかもしれない。
もう内容を知ってしまったから、折り返し電話をすることはない。今回のことでしょっぴかれなければ、電話をかけた主はまたどこかのタイミングで同じことをするだろう。