大坂文庫

個人作家、上住断靱の活動記録

住み慣れた町を離れて

もう九年ほど前になる。地元伊賀を出て、大阪は上本町で独り暮らしを始めた。
この頃、横文字のペンネームを名乗っていた私だが、ある人気声優グループ名を被ったことにより、変更を余儀なくされる。
あれこれと考えた末に横文字をやめ、今日まで気に入っているものに変えた。
「上住断靱」は上本町に住んでいる靱帯を断裂した人という意味だが、この時、上本町に出てきていなかったら、もっと違うペンネームになっていたかもしれない。
その後は谷町を五丁目に行ったり、七丁目に行ったりと近隣引越をした。
「谷六断靱」と茶化す友人もいたほどである。
しかし、今回、手狭な上に家賃は高く、我が薄給ではこの界隈で広い家に住めぬことから、上本町近辺から離れることになった。
織田作之助とも縁深い、この地域を離れることは些か淋しくはあったものの、出世して戻ってこれるように頑張ろうと意気込んでいる次第だ。
妻などは東京から大阪に来た。
私なぞ二駅離れた地域に引越しただけである。項垂れてはいられない。大阪は狭いところで、少し外れただけでディープな場所になったりするから油断ならない。
しかし、新居は割と広く、作業部屋と寝室が完全に分かれたことで何かと捗っているのは事実である。