大坂文庫

個人作家、上住断靱の活動記録

私のわがまま

 昼休み、よく食べに行っているお店がテレビに出て、外にまで待ちの人が出る状態になってしまった。応援しているお店が繁盛するのは実に喜ばしいことであり、前からファンであることに誇りと自信を持てる。だが、昼休みの時間が短い私は、お店が満員だと諦めざるをえない。
「今日はアレを食う口だったのに」
と少し肩を落とす。
 クールを装って通りすぎるものの、内心は「チクショー、みぃはぁ共め!俺のために一つ席を空けろ」である。そんな身勝手は許されない。分かっている。昼休みに余裕があればいいだけの話だ。
 自分の作った弁当に飽きた時、いつでもすぐに駆け込める場所が欲しい。
 しかし、今日は席に着けた。幸運だ。
 今朝は寝ぼけていた。目覚ましに起きず、妻に小突かれて起きた。目覚ましを止めた私は、妻に小突かれたこと(ボディータッチ)が嬉しくて、そのまま元の位置に戻って喜びの中、寝た。
 我ながらに阿呆だったと反省しながら口を動かす。
 良い日だ。午後からも頑張ろう。
 箸を置き、手を合わせ、急ぎ足で職場へと戻った。